モーガン・プラスシックス 詳細データテスト 操縦性はクラシックとモダンの中庸 侮りがたい動力性能

公開 : 2024.04.20 20:25

購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆

モーガンは少量生産のスポーツカー専業メーカーで、クルマは手作りされている。2023年の製造台数はおよそ700台で、約30%がプラスシックスだった。

そのため、本体価格が競合車より割高な9万390ポンド(約1726万円)からという値付けになるのもやむを得ない。しかし、オプションを一切つけない個体はまず存在しない。テスト車は典型的なスペックと言えるもので、10万9960ポンド(約2100万円)だった。

ヘッドライトはLEDが標準仕様。5インチのスポットライトは、795ポンド(約15万円)のオプションだ。
ヘッドライトはLEDが標準仕様。5インチのスポットライトは、795ポンド(約15万円)のオプションだ。    JACK HARRISON

ちなみに、同じエンジンのBMW Z4なら、6万ポンド(約1146万円)を超えることはまずないが、ポルシェ718ボクスターGTS4.0にオプションを追加すればすぐに9万ポンド(約1719万円)くらいになる。

データはないものの、モーガンは高いリセールも期待できそう。新車から4年経過しても、7万ポンド(約1337万円)程度の残価は見込める。そうは言っても、デポジットも最終支払額も大きいのだが。

燃費性能は、パフォーマンスを考えれば優秀と言っていい。性能テスト前までの数値は13.0km/Lで、むしろ43Lという燃料タンク容量が、航続距離を制限する要因となっている。

ニッチなクルマだけに、思いがけない欠点には目をつぶらなければならないだろう。しかし、実績あるコンポーネンツも多いので、それほどトラブルに悩まされることはないはずだ。またテスト車は、いかなるコンディションでも自信をもたらしてくれるようなソリッド感を備えていた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / アートワーク

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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