ヒョンデ・アイオニック5N 詳細データテスト ドライバーズカーEV誕生 重さを忘れるハンドリング

公開 : 2024.08.17 20:25

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

センターのタッチ式ディスプレイは、通常モデルと同じ12.3インチ。メーターパネル代わりのディスプレイも同じサイズだ。数は少ないが使いやすい実体スイッチも、通常モデルと変わらず、音量やエアコンの調整もストレスフリーだ。

しかしながら、タッチディスプレイの位置がドライバーからちょっと遠すぎるのも確かなところ。アイコンを押すには、必要以上に腕を伸ばさなくてはならないので、テスター陣には不評だった。

センターディスプレイは、ドライバーがタッチするにはやや遠いが、エアコンやオーディオなどを操作できる実体スイッチが残されているのはありがたい。
センターディスプレイは、ドライバーがタッチするにはやや遠いが、エアコンやオーディオなどを操作できる実体スイッチが残されているのはありがたい。    JACK HARRISON

2面1組の大画面ディスプレイは、山のような情報をもたらしてくれる。タイヤの空気圧や各モーターの温度、Gフォース、ブレーキとスロットルの稼働率などが、視覚的に確認できるのだ。走行系各部のセッティングも、これを介して行える。

メーターディスプレイは、センターに大きな速度計を配置するが、黄色い回転計を置くことも選べる。車載システムを使わない場合にも、Android AutoやApple CarPlayとの連携ぶりはじつによくできている。

燈火類

ヘッドライトはデュアルプロジェクターLEDで、印象的なパラメトリック・ピクセルグラフィックLEDも備える。夏期のテスト中には、試す機会がなかった。

ステアリングとペダル

ペダルはセンター寄りで、左足ブレーキも許容するポジション。そこには文句はないが、ステアリングコラムのテレスコピック幅はもっとほしい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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