プジョーが高性能モデル『e-208 GTi』導入を宣言 2021年以来のホットハッチ復活へ

公開 : 2025.04.01 06:45

プジョーは『e-208』において高性能のGTIモデルの導入計画を明らかにしました。「ドライビング感覚」を重視するブランドの姿勢を表すものとして、「できるだけ早く」導入すると新CEOは述べています。

ついにホットハッチ復活へ

プジョーは『e-208』のGTiモデルを発売すると、新CEOのアラン・ファベイ氏が明らかにした。「ドライビング感覚でブランド力を高める」という。

2021年に先代のプジョー308が販売終了となって以来初のGTiモデルであり、またプジョー初のスポーティなEVとなる。

まずはEVの『e-208』でGTiモデルを導入する方針だ。
まずはEVの『e-208』でGTiモデルを導入する方針だ。

メディアの取材に応じたファベイ氏は、「できるだけ早くe-208にGTiを再導入することを認めます。プジョーのGTiを再導入するという決定を下しました」と述べた。

同氏はGTiについて、「過去、歴史との再結合」を表現する「シグナル」であり、ロードカーとモータースポーツ(世界耐久選手権)の結びつきを強めるものだと付け加えた。

「ドライビング感覚を重視するブランドとしての評価をさらに高め、プジョーがドライバーや同乗者に特別なドライビング感覚をもたらすブランドであるということを証明していきたい」

ファベイ氏は、GTiモデルの拡大やエンジン搭載車のスポーツモデルについては顧客の反応を見守りたいとした。

「まずは208から始め、お客様や皆様の意見を聞きます」

「GTiの名のもとに、208 GTiの他のバージョンが出る可能性は排除しませんが、現時点ではそのような計画はまったくありません」

ファベイ氏は2月初頭にプジョーのCEOに就任した後、最初の仕事の1つとしてGTiモデルの復活を検討すると発言していた。

新型『e-208 GTi』は、e-208と同じe-CMPプラットフォームをベースとするアバルト600eのパワートレインを使用する可能性が高い。

アバルト600eは、トルセン式リミテッドスリップディファレンシャルと最高出力240psの電気モーターを搭載し、0-100km/h加速は6.2秒、車両重量は1625kgだ。

より軽量で低重心のe-208なら、同じパワートレインで0-100km/h加速6.0秒を切ることも可能かもしれない。

記事に関わった人々

  • ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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