【スーパーカー超王が訊く】フォーミュラEが東京を疾走!マクラーレンのドライバーらが語る市街地コースの印象とは

公開 : 2025.06.03 11:45

東京はとても個性的なコース

続いて、フォーミュラEにはシリーズ1から参戦する経験豊かな、サム・バード選手にサーキットの印象を伺った。

「一言で表現するのならば、とても個性的なコースと言えるでしょうね。2ターンと3ターンの間では、車体がジャンプするようなシーンを見ることができるかもしれませんし、ハイスピードのターン9などはパッシングポイントとしての見どころのひとつでしょう。路面のコンディションも刻々と変化し、さらにコース幅がとても狭いセクションもあります。

東京で開催された第8戦でテイラー・バーナード選手が3位に。表彰台となった。
東京で開催された第8戦でテイラー・バーナード選手が3位に。表彰台となった。    マクラーレン

アタックモードを使用するために、そのために必要な通過区間を走行すると、タイムロスもかなり大きなものになりますから、戦略的には攻略がかなり難しいコースではないかと個人的には思います」

一方、今年からフルシーズンのシートを得た、若干20歳という若さでありながら既に3回もE-Prixの表彰台に立った経験を持つバーナード選手は、もちろん東京のコースを走るのは初めての経験になる。

「フォーミュラEに初めてフルシーズン参加するということで、何もかもが新鮮な経験なのですが、この東京のコースはマクラーレンの本社にあるシミュレーターで何百周もラップしてきました。コーナーでは常にホイールトゥホイールの接戦になることが予想されますから、それらをどのようにパスしていくか。

あるいはアタックモードや今シーズンから導入されたピットブーストを、いかに効果的に使い、フォーミュラEにとっては速さと同時にもうひとつ大切な効率という問題にチャレンジしていかなければなりません。シミュレーターで最も注意したのはバンピーな路面にいかに慣れるか、ということでした」

F1GPを頂点とするマクラーレンのモータースポーツ

2日間にわたって行われたE-Prixの東京シリーズ。結果は第8戦でテイラー・バーナード選手が3位、サム・バード選手が14位。翌日の第9戦ではそれぞれリタイヤ、8位という結果に終わった。

ちなみにNEOMマクラーレン・フォーミュラEチームは、来季以降の参戦に関してその最終的なプランをまだ明らかにしていないが、F1GPを頂点に、ワンメークレースのマクラーレン・トロフィーまで、幅広く展開されるマクラーレンのモータースポーツ活動にとって、フォーミュラEもまた重要な役割を果たしてきたことは確かなようだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王(超王)」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

スーパーカー超王が斬るの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事