2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高の高級車 10選 快適な乗り心地とステータス

公開 : 2025.06.28 18:25

8. アウディA8

デザイン:8点 インテリア:7点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:7点
長所:非常に快適な乗り心地 広いレッグルーム 優れたインテリアの質感
短所:旧式化 PHEVモデルの電気のみでの走行距離が短い
最大の特徴:上品さ

アウディA8は、このリストの中で最も古いクルマの1つだ。同クラスのライバルよりも洗練度に欠けているが、その上質なインテリアは、文明が滅びても残るような耐久性を感じさせる。しかし、最新のBMW 7シリーズレンジローバーのような特別感は薄い。

8. アウディA8
8. アウディA8

「全体として、A8はSクラスが持つような走りの優雅さを欠いており、7シリーズのようなドライビングの魅力も引き出せていない」
――リチャード・レーン、ロードテスト副編集者

しかし、2022年の改良により、アウディのフラッグシップセダンとして最新の技術が詰め込まれた。

A8には全車、アダプティブ・エアサスペンションが搭載されているが、スポーティなV8エンジン搭載のS8には、「プレディクティブ・アクティブ・サスペンション」と呼ばれるシステムが採用されている。これは、前方のカメラと、電動アクチュエーター付きのエアサスペンションシステムを組み合わせたものだ。

エアスプリングと48Vアクティブアンチロールバーのおかげで、実にスムーズな走りを実現している。段差やスピードバンプも驚くほど滑らかに通過する。

ただし、ノイズと振動を防ぐ性能に関しては、このリストの上位のモデルには及ばず、サスペンションは短く鋭い入力を効果的に吸収できない。

パワートレインは、最高出力286psのディーゼルエンジンと340psのガソリンエンジンから選択できる。四輪駆動を標準とし、燃費を良くするための48V電気システムも搭載されている。

9. BMW X7

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:7点
長所:日常的な使い心地の良さと優れたハンドリングの絶妙なバランス 素晴らしいパフォーマンス 優れた運転視界、広大なスペース、豪華な素材
短所:レンジローバーほど静かではない ポルシェカイエンほど洗練されていない
最大の特徴:実用性

BMWは、X7は単にX5の大型版ではなく、限定的なオフロード走行に対応する7シリーズと位置付けている。

9. BMW X7
9. BMW X7

「カイエンほどの走りの満足感はないが、ハンドルを握ると、おそらく他のフルサイズSUVよりも、その洗練された走行性能に満足感を得ることができるだろう」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

もちろん、BMWの説明だけでは、2ボックスで7人乗りのクルマであるという事実は伝わりにくいが、同社のデザイナーやエンジニアが何を重視していたかはよくわかる。X7は、セダンの7シリーズと同等の走りを目指してチューニングされている。

そのサイズと重量をうまくコントロールし、コーナーリング時には驚くほど正確かつスポーティな走行感覚を提供しつつ、乗り心地は快適で姿勢を乱すことはない。

X7は、マイルドハイブリッドアシスト付きの直列6気筒ガソリンエンジンとディーゼルエンジンをはじめ、強力なパワートレイン・ラインナップを揃えている。AUTOCAR英国編集部は滑らかで活発な前者(最高出力380psのxドライブ40i)を試乗したが、X7のキャラクターには、トルクフルで燃費の良い後者(352psのxドライブ40d)が最適だろうと推測している。

もっと派手で贅沢なクルマをお求めの方には、M60iがある。M専用チューンを施した530psのツインターボ4.4L V8エンジンを搭載し、0-100km/hをわずか4.7秒で達成する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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