2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高の高級車 10選 快適な乗り心地とステータス

公開 : 2025.06.28 18:25

6. メルセデス・ベンツEQS

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点 
長所:素晴らしく贅沢な移動 ゆとりあるパフォーマンス 多くの最新機能 
短所:ポルシェタイカンのような走りの洗練性に欠ける Sクラスほど快適ではない 高価
最大の特徴:EVとしての航続距離

メルセデス・ベンツは、BMWとはかなり異なるアプローチでフラッグシップEVセダンを開発している。7シリーズとi7はプラットフォームを共有しているが、SクラスとEQSはまったく別のクルマだ。

6. メルセデス・ベンツEQS
6. メルセデス・ベンツEQS

「EQSは、Sクラスの名にふさわしいあらゆる要素を備えている。本当に素晴らしい、贅沢な旅を楽しむことができる」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

EVの静かな走行は、間違いなく高級車に適しており、EQSはまさに生まれるべくして生まれたモデルと言える。空気抵抗係数(Cd値)はわずか0.20で、エアベントを排除したデザインが効果を発揮している。120kWhの大容量バッテリーと組み合わせることで、EQS 450+では実走行で640km近い航続距離を達成できる。

車内は広々としていて静かで、乗り心地もまずまずだ。しかし、インテリアの一部の素材は、10万5000ポンド(約2050万円)以上の価格帯のクルマに期待される水準には達していない。

AUTOCAR英国編集部が試乗したEQSは非常に大きなホイールを装着していたため、少なくとも英国の道路では最高と言えるものではなかった。

7. ランドローバーレンジローバー・スポーツ

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:7点
長所:卓越した機械的洗練性と低速での高級感 幅広い走行性能 改良されたインテリア
短所:このエクステリアを嫌う人もいる ライバル車よりも15~20%ほど高価 SVは特に高価
最大の特徴:パフォーマンス

先代のレンジローバーも決して小さいクルマではなかったが、新型は欧州の道路ではまさに巨獣のような存在だ。四輪ステアリングと直線的なサイドラインにより、扱いやすさは確保されているが、もう少し小型のレンジローバーを体験したいという人もいるだろう。レンジローバー・スポーツは、その卓越した機械的洗練性と高級感をはじめ、フルサイズの兄弟車と多くの共通点がある。

7. ランドローバー・レンジローバー・スポーツ
7. ランドローバー・レンジローバー・スポーツ

「レンジローバー・スポーツは、高級SUV、本格的なオフロード車、そして大きく包み込むような車体を持ち、ドライバーズカーに期待されるすべての要素を兼ね備えている」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

特に際立っているのは、かなりの重量をコントロールし、レスポンスの精度を高め、ドライバーズカーとしての存在感を確立している点だ。運転は決して難しくなく、フィーリングにも優れ、少なくともある程度の一体感も備わっている。

では、欧州の道路に適しているのなら、本来のレンジローバーよりも優れた『レンジローバー』であると言えるのではないだろうか? 残念ながら、そうとは言い切れない。インテリアの素材の一部のクオリティが、望ましいものではないからだ。他の高級車と比較すると、その点で数段劣ってしまう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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