2025年版 最も航続距離が長いEV 10選 乗り心地や走行性能も評価

公開 : 2025.07.13 18:25

4. フォルクスワーゲンID.7

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:9点
長所:広々としたインテリア 他のIDシリーズと比較してインテリアの質感が高い タッチスクリーンの使いやすさが向上した
短所:同クラスのBYDテスラよりも高価 競合車に比べてインテリアが地味 車両の重量を感じるハンドリング
航続距離:702km

事実上、人気のパサートに相当するEVであるID.7は、フォルクスワーゲンの次世代EVに対する決意表明のような存在だ。

4. フォルクスワーゲンID.7
4. フォルクスワーゲンID.7

「ID.7は、このクラスで最もバランスのとれたパッケージといえるだろう」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター

効率性を高める、同社の新しい『AP550』リアモーターが採用されている。

最もバッテリーが大きいプロSモデルでは、702kmの走行が可能で、200kWの急速充電にも対応する。

エントリーモデルのマッチでも613kmの走行が可能で、スポーティなGTXの場合は587kmとわずかに短くなっている。

ID.7ツアラーというステーションワゴンタイプもあり、航続距離を14km犠牲にしつつ実用性を高めている。後部座席を折りたたむと、1714Lという驚異的なトランクスペースを確保できる。

5. DS No8

デザイン:8点 インテリア:7点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点
長所:面白く、心を惹かれるコックピットデザイン 洗練され、運転しやすい 長大な航続距離
短所:いまひとつ魅力に欠けるハンドリング インテリアは一部の部品が使い回しで、プレミアム感が損なわれている 居住空間とトランクスペースは改善の余地あり

DS No8は、今年後半に発売予定の新型EVで、ブランドのフラッグシップモデルに位置づけられている。

5. DS No8
5. DS No8

すべての仕様で480kmを超える航続距離を実現し、最も大きな97.2kWhのバッテリーを搭載したモデルでは750kmを謳っている。

「No8のコクピットは、見た目の質感と触り心地にこだわったトリムが随所に散りばめられ、高級車らしい要素をほぼ完璧に備えたモデルであると感じられる」
――フェリックス・ペイジ、副編集長

No8は、ステランティスのEVとしてはこれまでで最大のモデルであり、航続距離としてもトップ5に余裕で入ることになる。

また、最大160kWの速度で充電できるため、充電に費やす時間も比較的短く済む。

前輪駆動モデルで最高出力280psを発揮し、2基のモーターを搭載した350psのモデルは0-100km/h加速を7.8 秒で達成する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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