【MTへ回帰か】マセラティが「アナログ」な新型スーパーカーを計画中

公開 : 2025.08.06 19:45

メカニカルで純粋なスーパーカー

新型スーパーカーのさらなる特徴についてダネシン氏は、マニュアル・トランスミッション復活の可能性を示唆した。

「マニュアル・トランスミッションを積むには、チャンスといえます。量産モデルには合わないかもしれませんが、特別仕様車なら可能でしょう。“絶対にやらない”とは言いません。マニュアルトランスミッションがぴったりな場面もあると思います」

100年前に誕生したマセラティ初の市販車『ティーポ26』
100年前に誕生したマセラティ初の市販車『ティーポ26』

マニュアル・トランスミッションは、マセラティのアナログで純粋なスーパーカーの哲学を強調することができると彼は付け加えた。

「メカニカルで純粋なクルマを作るのなら、シフターがついたマニュアル・トランスミッションが理想的です。まさに我々のブランドとアプローチ、思想にふさわしいといえます」

フィチーリ氏は今後、マセラティの「イタリアン・ヘリテージ」を前面に出していく意向であり、イタリアにおけるモーターヴァレーであるモデナの本社こそスポーツカー生産にふさわしい場所だと語った。現行型を2023年からフィアットのミラフィオーリ工場で生産していたグラントゥーリズモとグランカブリオも、再びモデナ工場で生産される予定。新たな特別モデルはこれらのモデルと密接に関連することになる。

ダネシン氏もフィチーリ氏も、この新型スーパーカーの発表時期については明言しなかったが、来年2026年はマセラティ初の市販車『ティーポ26』が誕生してちょうど100年の節目だ。このモデルは1926年に伝説の耐久レース『タルガ・フローリオ』に初出場し、勝利を収めている。

一方、アルファ・ロメオも1927年に『6C 1500』を発表し、ミッレミリアやスパ24時間耐久レースで勝利を収めてきた。マセラティとの共同開発による次期限定生産スポーツカーが登場すれば、アルファ・ロメオにとってもその歴史的名車の100周年を祝うものとなるだろう。

アルファ・ロメオはすでに、新設された限定車部門『ボッテガ』から、33ストラダーレに続く第2のスーパーカーを2026年に発表することを明らかにしている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_
  • 編集

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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