ロータス創業者も1勝掴んだMk1 市販サルーン最速といえたMk2 クームズ・チューン・ジャガー(1)
公開 : 2025.09.13 17:45
幼少期はブルックランズ・サーキットのそばで
気難しい性格のクームズは、幼少期をブルックランズ・サーキットのそばで過ごした。レーシングドライバーや、レーシングチームのマネージャーとして活躍する運命は、そこで決まっていたのかもしれない。
大胆な行動力の持ち主で、目的の為ならジャガーの創業者、ウィリアム・ライオンズ氏へ楯つくこともいとわなかった。同時に、ジャガーのチーム主任を務めていたフランク・レイモンド・イングランド氏とは、良好な関係を築いていた。

当初、ブリストルやシトロエンなども販売していたクームズ&サン社だが、1950年代以降はジャガーを中心に取り扱うようになっていた。これらが、Mk1のプライベート・レーシングチームを探していた1958年に、有利に働いたようだ。
大げさではない最速の市販4ドアモデル
クームズ仕様のMk2は、ワイドなタイヤを収めるべく、ホイールアーチを拡幅。Eタイプ用のステアリングホイールが組まれ、ワイヤーホイールやビニールルーフ、トランクラックといったアクセサリーも指定可能だった。
コニ社製の調整式ダンパーと専用エグゾースト、エンジンのライトチューンというメニューの金額は285ポンド。高圧縮比化に吸気系の改良、強化サスペンションなどを盛り込むと、総額はジャガーEタイプに並んだが、300馬力近い性能が手に入った。

クームズは、そのMk2を最速の市販4ドアモデルと主張したが、大げさではなかった。0-161km/h加速は、充分に速い通常のMk2より12秒も短縮。これ以上の加速力を持つサルーンは、1968年のメルセデス・ベンツ300 SEL 6.3まで存在しなかった。
この続きは、クームズ・チューン・ジャガー(2)にて。












































































































