知る人ぞ知るルノーの名車・珍車 22選 博物館コレクションから

公開 : 2025.09.06 18:25

1961年 フロリード

フロリード(Floride)という名前には聞き覚えがないかもしれない。英国と米国ではカラベル、世界の他の地域ではフロリードとして販売されたが、生産開始から4年後にはカラベルに統合された。

イタリアのペトロ・フルアがデザインした、後輪駆動のコンバーチブルまたはスポーツクーペだ。非常にエキゾチックな外観だが、骨格はドーフィンと共通で、845ccの4気筒エンジン(最高出力37ps)を搭載していた。

1961年 フロリード
1961年 フロリード

1962年 3

ルノー4はよく知られたおなじみのクルマだが、ルノー3はどうだろう? 30年以上にわたり800万台を販売した4の、忘れられた双子の兄弟だ。3は不人気のため、わずか2年間しか生産されなかった。3は、ホイールキャップ、リアサイドウィンドウ、サンバイザーが省略された、いわば廉価版だった。

小さな603ccエンジンを搭載していたおかげで税制上の優遇措置を受け、シトロエン2CVよりも40フラン安かった。しかし、ほとんどの購入者は充実装備の4を選択した。

1962年 3
1962年 3

1966年 10

4灯式ヘッドライトのゴルディーニ仕様など、ルノー8の独特なデザインは有名だが、ルノー10については知らない人も多いだろう。簡単に言えば、8の豪華版で、フロント部分を延長して荷室スペースを拡大したモデルだ。いずれも後輪駆動である。

ルノー10は1965年に発売され、その後継車である12が1969年に登場してからも販売は続けられた。しかし、ルノーのラインナップの中では異色の存在であり、現在ではほとんど忘れ去られている。

1966年 10
1966年 10

1968年 ドーフィン・ゴルディーニ

フラン工場とのつながりが最も深いモデルと言えるのが、シンプルな後輪駆動のドーフィンだ。4CVの後継として開発された低価格車だが、フランスの経済回復を受け、より洗練されたデザインを採用。新しく作られた高速道路を100km/hで走行し、14km/lを超える燃費性能を実現した。

1956年からフラン工場で100万台以上が生産され、スポーツモデルのゴルディーニは1968年まで生産された。ゴルディーニでは0-100km/h加速が “わずか” 27秒で、標準車より10秒速かった。

1968年 ドーフィン・ゴルディーニ
1968年 ドーフィン・ゴルディーニ

1974年 12 TS

10年以上の生産期間で250万台が販売された人気モデルではあるものの、ルノー12が現代に復活することは当分ないだろう。現在のトレンドはSUVで、4や5と比べても12の外観はスタイリッシュとは言えない。

ルノー12は、ファミリーカーとして十分な広さを持ちながら、大型の16よりも安価なクルマとして設計された。エンジニアとデザイナーに課せられた開発要件は、経済的を重視し、高度な技術は不要、世界中で低コストで生産可能で、なおかつフランス国内での快適性を確保するというものだった。そのため、広々とした車内空間と大きなトランクを備えつつ、エンジンは小型にする必要があった。

1974年 12 TS
1974年 12 TS

記事に関わった人々

  • 執筆

    アレックス・ウォルステンホルム

    Alex Wolstenholm

    役職:編集アシスタント
    AUTOCARの編集アシスタントとして、中古車やクラシックカーなどの特集記事、SEO対策にも携わる。熱狂的なクルマ好きで、特に不明瞭な点や風変わりな部分については、仕様書に詳しく目を通す。現在は2007年式のアルピナD3ツーリングに乗っているが、母親のフォード・フィエスタを運転している姿もよく目撃される(母親は迷惑している)。これまで運転した中で最高のクルマは、なんだかんだで今のアルピナ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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