知る人ぞ知るルノーの名車・珍車 22選 博物館コレクションから

公開 : 2025.09.06 18:25

1985年 マキシ5ターボ

ルノー5の究極版とも言えるマキシ5ターボは、80年代の他の過激なマシンと同様、グループBラリー用に開発されたものだ。標準の5ターボの最高出力は160pだが、マキシでは350psに大幅アップしている。

ミドマウントの1.6Lエンジンからの駆動力は後輪にのみ伝達されるため、アウディ・クワトロのような四輪駆動のライバルと継続的に渡り合うことはできなかった。それでも競争力は目覚ましく、ルノーはこれが史上最速の二輪駆動ラリーカーだと主張している。

1985年 マキシ5ターボ
1985年 マキシ5ターボ

1992年 トゥインゴ

初代トゥインゴは近年、カルト的な人気を集めている。MPVのようなデザインで広い車内空間を実現し、欧州Aセグメントに新しい風を吹かせたが、特に印象的なのはそのキュートな外観だ。初期のモデルはすべて同じ仕様で、ボディカラーは4色(黄色、緑、青、赤)あり、オプションでキャンバス製サンルーフが用意されていた。

1992年 トゥインゴ
1992年 トゥインゴ

1994年 エスパスF1

マトラ(エスパスの製造元)、ウィリアムズF1チーム、およびそのエンジンサプライヤーであるルノーのコラボレーションにより、3.5L V10エンジンを搭載したエスパスが2台製作された。ベース車のエスパスらしい要素はほとんどなく、カーボンファイバー製のシャシーとボディ、ミドマウントのF1用V10エンジン、パドルシフト付き6速トランスミッション、そして後輪駆動を採用していた。

MPVでありながらシートは4席のみだが、最高出力760ps、車重1100kg、0-100km/h加速2.8秒という性能には文句のつけようがないだろう。

1994年 エスパスF1
1994年 エスパスF1

2021年 Suite No4

ルノー4の誕生60周年を記念して、デザイナーのマチュー・ルアヌール氏との協力により、建築と自動車を融合したSuite No4が製作された。リアはガラス構造に改造され、屋根に搭載されたソーラーパネルでLEDライトが点灯する。車内は明るい黄色のベルベットで覆われ、コンパクトなベッドルームにラウンジのような雰囲気を演出している。高級ホテルのスイートルームにインスパイアされたデザインだ。

2021年 Suite No4
2021年 Suite No4

ダン・ローリングスの5

ルノーは新しい博物館で、単なるクルマの展示にとどまらず、フランスにおける文化施設として確立させることを目指している。その姿勢は同社が収集または委嘱したアート作品にも反映されている。こちらの作品は後者の例だ。

英国人アーティストのダン・ローリングス氏は、金属をレースのように切り抜いた作品で知られている。このプロジェクトではドゥエー工場で滞在制作を行い、ボディワークから手作業でプラズマカットしたパーツを使用して、この2台を制作した。ダン・ローリングス氏の作品はいずれも自然からインスピレーションを得ており、今回はドゥエー周辺の植物、絡み合ったイバラをモチーフにしている。

ダン・ローリングスの5
ダン・ローリングスの5

記事に関わった人々

  • 執筆

    アレックス・ウォルステンホルム

    Alex Wolstenholm

    役職:編集アシスタント
    AUTOCARの編集アシスタントとして、中古車やクラシックカーなどの特集記事、SEO対策にも携わる。熱狂的なクルマ好きで、特に不明瞭な点や風変わりな部分については、仕様書に詳しく目を通す。現在は2007年式のアルピナD3ツーリングに乗っているが、母親のフォード・フィエスタを運転している姿もよく目撃される(母親は迷惑している)。これまで運転した中で最高のクルマは、なんだかんだで今のアルピナ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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