解体間近の希少なクラシックカー 40選(前編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2025.09.21 11:05

デソート(1950年代)

A-1オートサルベージはかつて、デソートとスチュードベーカーを専門に取り扱っていた。わたし達が訪れた時も両ブランドの車両は健在で、左から順に1950年、1953年、1955年、1953年のデソートである。いずれも年代の割にコンディションは良好だ。オークションで何台か生き残ったことを願う。

デソート(1950年代)
デソート(1950年代)

フォードマスタング(1970年代)

この1970年代中盤に生産されたフォード・マスタングIIは、1986年にA-1オートサルベージに運び込まれて以来、一度も走行していない。敷地内の車両の大半は1930年代から1970年代後半までが中心だが、背後に見える比較的新しいマスタングが示すように、例外もいくつか存在した。そして、その背後に並ぶフォルクスワーゲンにも注目だ。

フォード・マスタング(1970年代)
フォード・マスタング(1970年代)

フォード(1963年)

おそらくこの1963年製のフォードは、木に衝突した末にこのジャンクヤードに流れ着いたのだろう。これほど頑丈な車体にこれほどの損傷を与えるとは、かなりの速度で走行していたに違いない。乗員が無事だったことを願うばかりだ。

フォード(1963年)
フォード(1963年)

クライスラー(1947年)

この素晴らしい1947年製クライスラーは、破砕機のすぐそばに置かれていたのだが、保管されると聞いて安心した。州外の自動車愛好家が購入し、引き取りを待っていたのだ。その後、レストアは行われているのだろうか?

クライスラー(1947年)
クライスラー(1947年)

スクラップになる直前の山

涙が出るほど悲しい光景だ。この山全体が間もなく潰される運命にあった。もし1台だけ救えるとしたら、どれを選ぶだろうか? クラシックカー専門の解体場でも、時には冷酷にならざるを得ない。人気のないモデルは、何十年も部品1つ売れずに貴重なスペースを占有する。そして、スクラップ金属の価格が高騰している今、残しておくよりも潰した方が価値が高くなる傾向にあるのだ。

スクラップになる直前の山
スクラップになる直前の山

スチュードベーカーのコンバーチブル(1948年)

この1948年製スチュードベーカーは、純正のコンバーチブルと推測される。希少価値が高いモデルだ。生産台数はわずか8000台で、現存する個体は極めて少ない。内装はすでに朽ち果てていたが、ニューメキシコ州の気候に恵まれ、ボディは比較的錆びていなかった。

スチュードベーカーのコンバーチブル(1948年)
スチュードベーカーのコンバーチブル(1948年)

ビュイック・ワイルドキャット(1964年)

1964年のワイルドキャットは、ビュイック特有のベンチポート(装飾用の通気口)を持たず、代わりにフェンダーにクロームのハッシュマークが施されていた。この個体は有用な部品をすべて剥ぎ取られ、貪欲な破砕機の餌食になろうとしていた。

ビュイック・ワイルドキャット(1964年)
ビュイック・ワイルドキャット(1964年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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