「共感の蓄積」「情熱とプライド」 アストン マーティンとルノー 親友デザイナーへ聞く(2)

公開 : 2025.09.26 19:10

まったく異なる課題を解決できる

AC:アストン マーティンは、比較的車種が限られます。マレクさんは、毎回プレッシャーをお感じですか?

MR:もちろん。販売数は多くありませんが、プロダクトの数としては、20年で56台にはなります。開発中の例も含めれば64台。ワンオフや限定生産もあるので。

アストン マーティン・ヴァンキッシュ(英国仕様)
アストン マーティン・ヴァンキッシュ(英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

AC:より一般的なモデルをデザインしたいというお気持ちは?

MR:自分はデザインというアートが好きなので、5 E-テックのようなアイデアには魅力を感じます。まったく異なる課題を解決できますから。

人生が豊かになった時のためデザインする

AC:マレクさんにお尋ねしたいことは?

LA:マレクさんは、アストン マーティンの激動を目の当たりにしながら、ブランドを体現してきました。困難な時期でも、デザイナーは明るい姿勢を保つ必要があります。そこで、モチベーションの維持はどのように?

ルノーのデザイナー、ローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏(右)と、アストン マーティンのデザイナー、マレク・ライヒマン氏(左)
ルノーのデザイナー、ローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏(右)と、アストン マーティンのデザイナー、マレク・ライヒマン氏(左)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

MR:答えなくちゃならない? 情熱とプライドかな。デザイナーとして、ブランドに情熱を注ぎ込まなければなりません。予算が削られて混乱することはありますが、クリエイターは多様な側面で評価できます。仮に今が酷い状況でも、未来を生きれます。

LA:困難が来る度に、自分にとっての危機は既に終わりました、と経営陣へ話します。何年も先を考えて、人生が豊かになった時のため、クルマをデザインしていますから。

MR:逆に質問を。ルカ・デ・メオさんが去った未来は、どうなるのでしょう?

LA:デリケートな質問ですね。わたしにとってルカさんは、自動車業界のユルゲン・クロップさん(サッカー選手)といえました。彼は情熱と成功をもたらし、ルノーの人々の心へ炎を灯しました。彼は去りましたが、成功を再現できると期待しています。

※会話の内容は、一部を抜粋・編集しています。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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