欧州では2026年が最後 6代目 ホンダ・シビック・タイプR(1) 珠玉のFL5型を再確認

公開 : 2025.10.13 19:05

運転の集中力を保てるコクピット

車載機能の主な操作は、ほぼ実際に押せるハードスイッチで済む。デザインはシンプルで、タッチはソリッドで、とても扱いやすい。エアコンやパワーウインドウのスイッチは期待通りの場所にあり、サイズも充分で、考えずに触れられるはず。

車線維持支援など、一部の運転支援機能のショートカットにも、ハードスイッチがある。制限速度警告の切り替えは停車中にしかできないが、運転の集中力を保てるようデザインされていることは間違いない。高く評価したいコクピットだ。

ホンダ・シビック・タイプR(英国仕様)
ホンダシビック・タイプR(英国仕様)

タッチモニターの使い勝手は、特に優れる訳ではないものの、アップル・カープレイには無線で対応。安定して動作していた。

後席側は、身長の高い大人でもゆったり過ごせる広さ。ただし定員は4名で、ベンチシートの中央にはカップホルダーが固定されている。ボディサイズが貢献し、荷室はクラス最大級といえる。

走りの印象とスペックは、6代目 ホンダ・シビック・タイプR(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

6代目 ホンダ・シビック・タイプRの前後関係

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