新型ホンダ・プレリュードの開発主査に雪上で詰め寄った話【不定期連載:大谷達也のどこにも書いていない話 #1】
公開 : 2025.10.21 11:45
プレリュードの本質的な価値とは
しかしその後、伊豆のサイクルスポーツセンターで体験した新型プレリュードは、刺激的な走りというよりも、もっと洗練されていて奥深い喜びを私に与えてくれた。
鷹栖で乗った時は滑りやすい雪上での試乗だったせいか、それとも初体験のS+シフトに感動したせいか、必要以上に興奮していたために『刺激的な走り』と判断してしまったが、ドライコンディションで乗ったプレリュードは、それよりもはるかに大人しく、しかし上質で懐の深いハンドリングを示してくれたのである。

だから、今はあの上質なデザインとハンドリングはよくマッチしていると思う。山上さん、その節は失礼なことを申し上げてすみませんでした。
いずれにせよ、その奥深い走りと完成度の高いデザインがどこまで受け入れられるかで、新型プレリュードの商業的な成否は決まるだろう。プレリュードの本質的な価値が広く認められ、ホンダの技術陣、そしてデザインチームの苦労が報われることを願ってやまない。
















































































































