ドライバーズカーとしてはV8の63以上? メルセデスAMG GT 43(2) 楽しさ倍増の振り幅
公開 : 2025.11.18 18:10
A 45 Sにも載る4気筒を積むGT 43 SLSから続くFRへ共感 0-100km/hは4.5秒 やや単調な響き 漸進的なグリップとスリップの推移 ドライバーズカーとして63以上? UK編集部が試乗
もくじ
ー0-100km/hを4.5秒で処理 やや単調な響き
ー漸進的なグリップとスリップの推移
ー楽しさを倍増してくれる振り幅
ードライバーズカーとしては63以上?
ーメルセデスAMG GT 43 プレミアム(英国仕様)のスペック
0-100km/hを4.5秒で処理 やや単調な響き
2.0L 4気筒ターボエンジンを積む、メルセデスAMG GT 43。果たして、動力性能に不満を持つ人はどのくらいいるのだろう。体感的には充分速い。
4.0L V8ツインターボのGT 63のようなレース・モードは備わらないが、ローンチコントロールのレーススタート・モードは備わり、瞬発力はしっかりAMG。0-100km/h加速を、実際に4.5秒で処理してみせた。0-400mのドラッグレースは、13.0秒だ。

価格帯が近く6気筒エンジンを積む、ロータス・エミーラ V6 SEやベーシックなポルシェ911 カレラの方が若干速いものの、大差と呼べる違いではない。V8エンジンのシボレー・コルベット C8 スティングレイは、遥かに鋭いけれど。
他方、サウンドはやや単調。レスポンスやスムーズさ、リニアさでも届いていない。スターター・ジェネレーター(ISG)がターボラグを補完するが、常に余力に浸れるわけではない。とはいえ、ブースト圧が上昇すれば意欲的に回転。響きにも個性が出る。
漸進的なグリップとスリップの推移
トランスミッションは、9速オートマティック。マニュアルモード時の変速は素早く、低速域では変速ショックやもたつきを感じる場面はあるとしても、普段使いでは滑らかにギアを切り替える。
後輪操舵やトルクベクタリング・リアデフ、アクティブ・サスなどが省かれたシャシーは、大変化を掴んだわけではない。それでも、仕上がりは間違いなくポジティブだ。

GT 63 4マティック+は、期待ほど敏捷ではなく、グリップが限界へ近い条件での安定性や調整しろが限られる印象だった。しかし、後輪駆動のGT 43ではバランスが改善し、グリップとスリップの推移が漸進的。直感的で予想しやすい。
車重は軽くなく、ひと回り小柄なモデルのような軽快感までは宿さない。コミュニケーション力も、明確に高いわけではないだろう。だとしても、運転を一層楽しめる特性を得たといっていい。公道では扱いやすく、安定性も光る。
楽しさを倍増してくれる振り幅
サーキットでは、秀でたグリップ力と姿勢制御で、精彩なターンインを披露。旋回速度は不足なく速い。タイトなライン取りも、ルーズなテールスライドも、ドライバーの望み通り。その振り幅は、楽しさを倍増するかのようだ。
後輪駆動でありながら、メルセデスAMGはGT 63に備わるドリフトモードを43に与えなかった。より自然なバランスのシャシーで、自在に振り回せるにも関わらず。後輪の駆動力は、ブレーキベースのトルクベクタリング・システムで賄われる。

422psを展開してもグリップ力が勝り、大胆なドリフトアングルをコーナー出口まで維持しにくい様子。だが、サーキットを周回するうえで、動的特性のまとまりはGT 63 4マティック+以上といえる。
マイルド・ハイブリッドでも、燃費は期待しない方がいい。高速巡航なら13.0km/Lまで伸びるとしても、3.0L水平対向6気筒を積む911 カレラの方が若干優れる。







































































































