【魂動デザインの現在地と未来】長年の牽引者、前田育男さんインタビュー(後編)やりきったコンパクト、七転八倒したクーペ! #JMS2025

公開 : 2025.11.12 11:50

トップランクのデザイン会社が地元にもたらすもの

Q:マツダは広島出身という強みを持っています。マーチャンダイズ系では地元企業とコラボレーションをしていますが、魂動デザインとしては、何かしら広島というキーワードで考えていることなどはあるのでしょうか。

前田:なんとも答えにくいですけど(笑)。ただ広島発というのは僕もプライドとして持っています。ですからあるローカルな地域に、世界でトップランクのデザイン会社があるとすると、地域全体が活性化すると思うんですよね。

インタビューに答えて頂いた前田さん(左)と現デザイン本部長の木元英二さん。
インタビューに答えて頂いた前田さん(左)と現デザイン本部長の木元英二さん。    内田俊一

それをどうビジネスにつなげるかというのは、いろいろなやり方があると思っています。そこでまずはイメージとして、ここはデザインの地域なんだと思わせることができるようにしていきたいですね。

ただ広島にはデザインを仕掛けるような、そういった動きがあまりないんですよ。平和都市、世界遺産というメッセージは強いんです。ただ、デザインという視点はあまりない。

しかしその平和都市の象徴、原爆ドームのある平和記念公園や原爆資料館などは建築家の丹下健三さんが手掛けています。さらに原爆ドームに対してあるベクトルを作って平和大通りは直行しているんです。この構想は素晴らしいですし、究極のデザインなんです。そういった素地が広島にはありますから、何かしら仕掛けていきたいと思っています。

Q:そうすると前田さんの構想としては、クルマとして魂動デザインを5年後には完成させていく。もうひとつは広島がデザインを標榜する都市にしていきたいということですね。

前田:クルマ、魂動デザインの完成形、それがブランドとして認知されること。ブランドを完成させると地場にそういう強いブランドがある。イコール広島のデザインという繋がりです。

Q:ありがとうございました。魂動デザインのこれから、それがデザイン都市広島に繋がっていくことを期待しています。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 撮影

    山田真人

    Makoto Yamada

    1973年生まれ。アウトドア雑誌編集部からフリーランスカメラマンに転身。小学5年生の時に鉄道写真を撮りに初めての一人旅に出たのがきっかけで、今だにさすらいの旅をするように。無人島から海外リゾート、子どもからメガヨットと幅広い撮影ジャンルを持つ。好きな被写体は動くものと夕陽。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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