マイナーな1980年代の名車&迷車 39選(前編) スターの陰に隠れてしまった不運なクルマ

公開 : 2025.11.30 11:25

ダッジ・オムニGLH(1984年)

車名に含まれる「GLH」は、このモデルのメカニズムや歴史を指すものではない。単に「地獄のように速い(Goes Like Hell)」という意味だ。キャロル・シェルビー氏が開発を監督したのだから、これは驚くべきことではない。驚くべきは、販売台数がわずか1万3000台に留まったことだ。

特にターボモデルの性能は現代の基準で見ても驚異的で、0-100km/h加速7.5秒と、先代のフォルクスワーゲン・ゴルフGTIよりわずか1秒遅いだけだ。しかも、さらに速いモデルが登場している。オムニGLHSは現代車と同等の加速性能を誇り、「地獄のように速い、シェルビー(Goes Like Hell, Shelby)」の名称にふさわしいものだ。

ダッジ・オムニGLH(1984年)
ダッジ・オムニGLH(1984年)

(翻訳者注:この記事は「後編」に続きます。)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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