2025年のマイベスト(1) プリウス:現代のシトロエンDS? パナメーラ:サルーンの最高峰

公開 : 2025.12.29 18:05

小さなクルマとしての訴求力

筆者が選んだのは、ルノー5 E-テック。2024年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーで試乗して以来の大ファンだ。バッテリーEVのゲームチェンジャーになる可能性だけでなく、コンパクトカーとしても魅力的なことが、乗るほどに見えてきた。

パワートレインを抜きにして、市街地の通勤でも海岸線を飛ばしても、運転を楽しめる。価格はお手頃なのに、憧れさせる特徴がある。若者に人気だった、以前のプジョー106フォードフィエスタへ通じるような、訴求力を放っている。

ルノー5 E-テック・コンフォートレンジ(英国仕様)
ルノー5 E-テック・コンフォートレンジ(英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)/ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

BMWはミニ、フィアットは500で、同じ偉業を成し遂げた。次はルノーが、5 E-テックで実行した。格好良くてエネルギー効率に優れ、リーズナブル。運転体験も好ましい。

この続きは、2025年のマイベスト(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ヴィッキー・パロット

    Vicky Parrott

    2006年より自動車ジャーナリストとして活躍している。AUTOCARを含む複数の自動車専門誌で編集者を歴任した後、フリーランスとして活動を開始し、多くの媒体で執筆を続けている。得意分野はEV、ハイブリッド、お菓子。2020年からは欧州カー・オブ・ザ・イヤーの審査員も務める。1992年式のメルセデス・ベンツ300SL 24Vの誇り高きオーナーでもある。これまで運転した中で最高のクルマは、2008年のフォード・フィエスタSTとアルピーヌA110。どちらも別格だ。
  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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