ネット上にもほぼ情報がない「隠れ名所」で見つけたクラシックカー 40選(後編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2025.12.21 11:45

MG MGB

マツダ・ミアータ(日本名:ロードスター)が登場するまで、MGBは史上最も売れたスポーツカーだった。1962年から1980年にかけて約50万台が生産され、その半数以上が米国に輸出された。現存率は驚くほど高く、今も多くの車両がジャンクヤードで眠っているため、部品には事欠かない。

この個体のトリプルワイパーに注目してほしい。これは1960年代後半以降の米国市場で義務付けられていた装備だ。一方、生産地の英国では2本ワイパーが採用され続けた。

MG MGB
MG MGB

シボレー・ハードトップ(1952年)

1952年式シボレーの2ドア・ハードトップが美しいクルマだったことは疑いようがない。特に、カボチャオレンジの塗装が鮮やかなこの個体は、間違いなくレストアすべきだ。腐食の跡もほとんど見当たらず、「トリック」というより「トリート」と言えるだろう……。

シボレー・ハードトップ(1952年)
シボレー・ハードトップ(1952年)

著者について

英国の自動車ジャーナリスト、ウィル・シャイアーズ(Will Shiers)は過去35年にわたり、廃車となった米国の自動車を撮影し続けている。50州すべてを旅して、納屋、野原、砂漠、ゴーストタウン、ジャンクヤードなどを探検し、隠された宝物を探している。自動車雑誌への寄稿も多い。

これまでの作品を集めた写真集『Roadside Relics-America’s Abandoned Automobiles』の著者でもある。

原文を執筆したウィル・シャイアーズ(Will Shiers)記者
原文を執筆したウィル・シャイアーズ(Will Shiers)記者

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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