世界で最も長く生産されたクルマ 34選(後編) メルセデスGクラスからビートルまで あのクルマは今も現役

公開 : 2026.01.20 17:25

ミニ(1959~2000年)- 41年間

530万台が生産された初代ミニは、英国の自動車産業にとって、ビートルズが英国音楽界に与えた影響と同等の存在だ。アレック・イシゴニス氏の卓越した設計により、デザインスケッチから量産仕様までわずか27か月で完成した。

小さな車体に4人の乗客を収容するのは容易なことではなかったが、特に革新的だったのはパワートレインのパッケージングだ。横置き水冷式4気筒エンジンを4速マニュアル・トランスミッションの真上に配置することで、駆動系の占有スペースを大幅に削減したのだ。

ミニ(1959~2000年)- 41年間
ミニ(1959~2000年)- 41年間

ミニは世界各地の小型車からスーパーカーまで広く影響を与えた。ランボルギーニの技術者は、ミウラの開発時に4.0L V12エンジンのパッケージングに苦労し、ミニのボンネットを覗き込んで着想を得たと言われている。

シトロエン2CV(1948~1990年) – 42年間

いつか、オックスフォード英語辞典は「anachronism(時代錯誤)」という単語を定義するのにシトロエン2CVの写真を使うかもしれない。この「ブリキのカタツムリ」こと2CVは何十年も生き延び、後継車であるディアーヌやヴィザさえも凌駕した。その長寿の秘訣は決して、神秘の霊薬をキャブレターに噴射したわけではない。純粋なシンプルさにある。

跳ね上げ式フロントウィンドウなど、2CVのあらゆる部分が機能優先の設計を体現している。誇示するものは何ひとつなく、気取らないクルマである。2CVは510万台生産され、この数字には120万台のバンも含まれる。アミ、ディアーヌ、メアリといった派生モデルも加えると、総生産台数は900万台を超える。

シトロエン2CV(1948~1990年) - 42年間
シトロエン2CV(1948~1990年) – 42年間

トヨタランドクルーザー70シリーズ(1984年~現在)- 42年、更新中

2016年にディフェンダーの生産を打ち切ったランドローバーとは異なり、トヨタはランドクルーザー70シリーズの確固たる市場基盤を構築し、生産を継続した。過酷な環境下では、ターボディーゼルV8を搭載した頑丈なオフローダーへの需要が依然として高く、70シリーズは比類なき人気を誇っている。

ラインナップには2ドア、4ドアのピックアップトラックと、2ドア、4ドアのSUVがある。ポルトガルで生産され、主にアフリカ向けに輸出されている。日本でもさまざまな改良を加えたうえで再再販されている。

トヨタ・ランドクルーザー70シリーズ(1984年~現在)- 42年、更新中
トヨタ・ランドクルーザー70シリーズ(1984年~現在)- 42年、更新中

ヴァース2121/ラーダ・ニーヴァ/ラーダ4×4(1977年~現在) – 48年、更新中

ラーダはシベリアの過酷な環境にも耐えうる頑丈かつ実用的なオフローダーの需要に応えるため、ニーヴァを開発した。フィアット由来の2101と一部部品を共有するものの、ニーヴァは完全に自社設計である。軽量・コンパクト・低価格という特徴から瞬く間にヒットし、ラーダ最大の輸出品となった。

ラーダの製造品質は最高とは言えないが、ニーヴァはロシアの南極基地支援車両として10年間使えるだけの堅牢さを備えていた。生産は現在も継続中で、2020年にはマイナーチェンジを実施した。

ヴァース2121/ラーダ・ニーヴァ/ラーダ4x4(1977年~現在) - 48年、更新中
ヴァース2121/ラーダ・ニーヴァ/ラーダ4×4(1977年~現在) – 48年、更新中

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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