モーリス・ミニ・クーパーS(1) ワークスの熱意は想像の遥か上 荒々しいAシリーズにハイドロ・サス
公開 : 2026.02.15 17:45
読み通り大ヒットした高性能なミニ
速さを受け止めるべく、フロントにはサーボアシスト付きで、直径7.5インチのディスクブレーキを採用。異なるフロントグリルとリアの専用エンブレムで、控えめに違いが主張された。ホイールは、冷却性を高めた幅3.5Jのスチールを履いた。
内装は従来のクーパーと共有しつつ、ダッシュボードは時速120マイル(約193km/h)まで振られたスピードメーターを獲得。幅4.5Jのホイールや右側へ追加される燃料タンク、オイルパンガード、クロスレシオのMTなど、多彩なオプションが用意された。

クーパーSは1963年3月に発表され、4月に量産がスタート。高性能なミニは、クーパーの読み通り大ヒットしている。
1963年のRACラリーをBMC勢の最高位で完走
K/A2S4/384848は、オースチンを傘下にしたBMCのワークス部門によって、1963年の英国RACラリーへエントリー。そこには、もう1台のクーパーSと、クーパーが1台、2台のオースチン・ヒーレー3000が含まれていた。
1.1LエンジンにはSUキャブレターが2基組まれ、圧縮比は11:1へ上昇。ゼッケンは21番で、フロントには照射距離の長いスポットライトが並んだ。屋根にも1灯。ドライバーは、パディ・ホプカーク氏、コ・ドライバーはヘンリー・リドン氏へ任された。

ラリーのルートは、グレートブリテン島中西部のブラックプールを出発し、ヒルクライム・ステージなどを交えつつ、南部のウェアハムを目指すもの。21番は騒音規制に引っかかりつつも、警察によるスピード違反の取締りをかいくぐり、速さを競った。
1963年を制したのは、トム・トラナ氏が駆ったボルボPV544。ハリー・ケルストローム氏によるフォルクスワーゲン・タイプ3 1500Sが2位、エリック・カールソン氏によるサーブ96が3位と続いた。クーパーSは、BMC勢の最高位で完走している。
この続きは、モーリス・ミニ・クーパーS(2)にて。















































































































































