ボートとクルマが合体? 民生用で最も成功した水陸両用車『アンフィカー770』(前編) 誕生から生産終了まで短く終わった歴史

公開 : 2026.02.28 12:05

パワーユニットはトライアンフ・ヘラルド用

リアに搭載されたパワーユニットはドイツ製ではなく、安価にて入手できるという理由からトライアンフ・ヘラルド用の1147cc直列4気筒エンジンを搭載。陸上では後輪を駆動し、水上ではレバーでエンジンの動力をリアエンド底部のツインプロペラに導き、舵の役割を果たす前輪を使ってキャプテンが操船した。

しかし、水陸両用車ならではの特殊性から製造コストが上昇。商業的には失敗したといえるアンフィカー770は、わずか3878台が生産されただけで引退した。

水上を最高7ノットで巡航、陸上では最高速度70mph(約112〜113km/h)で走行することができた。
水上を最高7ノットで巡航、陸上では最高速度70mph(約112〜113km/h)で走行することができた。    高桑秀典

そのうちの約3000台ほどがアメリカに輸出され、日本でもヤナセ系列のウエスタン自動車が5台を正規輸入したといわれている。

*民生用で最も成功した水陸両用車『アンフィカー770』(後編)に続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

民生用で最も成功した水陸両用車『アンフィカー770』の前後関係

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