ロータリーエンジン搭載のコンパクトSUV! 『マツダMX-30』の存在感は特別 惜しい室内のノイズ【ザ・国産EV検証 #3】

公開 : 2026.04.08 11:25

加速フィールは実にナチュラル

170psの最高出力と260Nmの最大トルクを発揮する駆動用モーターの性能は、1780kgとされる車重を負担するには必要にして十分なものだろう。印象的だったのはアクセルペダルの動きに対して、その加速フィールが実にナチュラルなものに味付けされていたこと。

走行中のキャビンはBEVらしく静粛で、さらに乗り心地にも落ち着きがあると感じられる。しかし、バッテリー残量が低下した時のみではなく、全開加速時などでも始動するロータリーエンジンの振動とノイズが、やや大きなボリュームでキャビンに伝わってくるのは残念だった。

印象的だったのはアクセルペダルの動きに対して、その加速フィールが実にナチュラルな味付けだったこと。
印象的だったのはアクセルペダルの動きに対して、その加速フィールが実にナチュラルな味付けだったこと。    平井大介

これは前でも触れたとおり1ローター方式という8C型エンジンの構造的な理由によるものなのだが、オーディオを用いたノイズキャンセリングなど、さらなる高級感を生み出すために、それを解消するための策を一考してほしかったというのが正直な感想だ。

果たしてこのMX-30ロータリーEVは、カスタマーからどのような評価を受けるだろうか。充電に対するストレスが大きく低減されることだけを考えても、PHEVはBEVよりも現在の段階では購入を検討しやすい商品であることは確か。

コンパクトSUVとしての基本的な魅力とともに、その存在感は同クラスの中では特別なものであることは間違いない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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