新型 トヨタRAV4 PHEV AWDへ初乗り ランクル似の表情に想像以上の加速力 出色の万能ファミリーカーへ

公開 : 2026.04.10 18:05

安定志向の操縦性ながら乗り心地は跳ね気味

操縦性は、安定志向で予想しやすいもの。ロータリー交差点へ飛び込むと、緩やかなアンダーステアで無理を教えてくれた。積極的に走らせても、トラクション・コントロールの警告灯は殆ど灯らず。FFでもグリップ力に不足なく、トラクションは高い。

サスペンションは、減衰特性が望ましくないのか、強めの入力を受けるとボディはやや跳ね気味。カーブではある程度外へ傾き、段差を超えると上下動が小さくない。

トヨタRAV4 PHEV AWD エクセル(欧州仕様)
トヨタRAV4 PHEV AWD エクセル(欧州仕様)

四輪駆動のGRスポーツは、前のダンパーや後ろのブレースが強化され、姿勢制御は明確に一枚上手。それでいて、乗り心地は優しいままだから、通常のシャシーより好ましい。

燃費は、カタログ値では70.8km/L。130kmほど走らせた今回は、75%を電気だけで賄えたものの、平均燃費は21.2km/Lだった。DCの急速充電は、最大50kWまで。最短30分で、残量10%から80%まで回復できる。AC充電器でも、3時間で満充電になる。

普段使いしやすい出色の万能ファミリーカー

中国の新興メーカーが続々参入する欧州市場では、RAV4のクラスは混戦状態。しかし、6代目は互角以上で戦えるように思う。完成度は印象的に優れ、実用性も高い。

EVモードで、普段使いに充分な距離を走れるようになったプラグイン・ハイブリッドは、2025年の英国では35%も販売を伸ばしている。新しいRAV4は、この追い風に乗れるのではないだろうか。

トヨタRAV4 PHEV AWD エクセル(欧州仕様)
トヨタRAV4 PHEV AWD エクセル(欧州仕様)

駆動用モーターのパワーで、e-CVT特有の緩さを打ち消し、本当に普段使いしやすいクロスオーバーへ仕上がっている。出色の万能ファミリーカーといえそうだ。

トヨタRAV4 PHEV AWD エクセル(欧州仕様)のスペック

英国価格:5万45ポンド(約1051万円)
全長:4600mm
全幅:1860mm
全高:1680mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:5.8秒
燃費:62.7-76.8km/L
CO2排出量:36g/km
車両重量:1990kg
パワートレイン:直列4気筒2487cc 自然吸気+トリプル電気モーター
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:22.0kWh
最高出力:309ps(システム総合)
最大トルク:23.0kg-m(ガソリンエンジン)
ギアボックス:e-CVT/四輪駆動

トヨタRAV4 PHEV AWD エクセル(欧州仕様)
トヨタRAV4 PHEV AWD エクセル(欧州仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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