設定はMTのみ! ポルシェ911 GT3にコンバーチブル仕様『S/C』登場 最大回転数9000rpmのフラット6をオープンで味わう
公開 : 2026.04.16 07:05
ポルシェが『911 GT3』のコンバーチブル仕様として新型『911 GT3 S/C』を追加しました。開発責任者は「997世代の頃から作りたかった」と語ります。日本での価格は3843万円と発表されました。
「997世代の頃から作りたかった」と責任者
ポルシェは『911 GT3』のオープンモデルを初めて発表した。そのハンドリングは、ハードトップモデルとまったく同じだとされている。
『911 GT3 S/C』と名付けられたこの新型車は、実質的に『911スピードスター』の7代目にあたるが、同シリーズのような限定モデルではなく、ラインナップに据え置かれる。英国向けの価格は20万500ポンド(約4320万円)、欧州向けは26万9000ユーロ(約5040万円)から。日本は3843万円と発表されている。

GT部門責任者のアンドレアス・プレウニンガー氏はAUTOCARに対し、ポルシェは「997世代の頃から、このGT3カブリオレを作りたいと考えていた」ものの、これまで生産能力が不足していたと語った。しかし、『GT3 RS』の生産終了に伴い、「今がその時」と考えたという。
S/Cには、最高出力510psの4.0L水平対向6気筒エンジンが搭載される。排出ガス規制対応のため『911 S/T』より約15ps低いが、992.2世代GT3のRS仕様カムシャフトを継承しているため、最大回転数は9000rpmとなる。トランスミッションはクロスレシオのマニュアルのみの設定だ。
プレウニンガー氏は、「純粋にドライブを楽しむ人々」向けのモデルであり、「だからこそマニュアルのみの設定なのです。ドライバーにとってマニュアル・トランスミッションは重要です」と述べた。
電動格納式ルーフの採用により、従来のスピードスターに装備されていた手動式ルーフよりも実用性が格段に向上したという。
「スピードスターらしさを持ちつつ、電動ルーフを求める人々のためのモデルです。わたしはこのモデルを『キャブスター(Cabster)』と呼んでいます」とプレウニンガー氏は言う。
約30kgの重量増 走りはクーペと変わらず
GT3 S/Cの重量は1497kgで、クーペより28kg増、2019年の991世代スピードスターより32kg増となる。その差の大部分はルーフ機構によるものだ。
ボンネット、フロントフェンダー、ドアには炭素繊維強化プラスチック(CFRP)パネルを採用して軽量化を図ったほか、カーボンセラミックブレーキを標準装備し、後部座席は撤去した。クーペとの重量差がごくわずかであるため、スプリングとダンパーのレートは同一となっている。また、前20インチ、後21インチのマグネシウムホイールも共通だ。

GT3 S/Cの0-100km加速はクーペ(MT車)と同じ3.9秒で、最高速度は約1km/h上昇して312km/hに達する。リアウィングがなく、空気抵抗が少ないためだ。
プレウニンガー氏はAUTOCARに対し、「プロのレーシングドライバー」でない限り、GT3クーペと「運転感覚がまったく同じ」だと語った。
デュアルマスフライホイールクラッチの採用により、渋滞時などの低速走行がS/Tよりもはるかに容易になったという。オプションのバケットシート(S/C専用)を装着すれば、フラット6の鼓動をより身近に感じられるため、S/Cこそが究極のGT3体験だとプレウニンガー氏は考えている。
また、オプションとしてストリートスタイル・パックが用意されている。タータンチェック柄のレザーシート、ホイールとブレーキのカラーコンビネーション、ボディのデカールなどが含まれ、「個人の好みに合わせて車両をさらに個別にカスタマイズできる」とのことだ。
「ポルシェGTでは、わたし達のような人々のためにこうしたモデルを作っています。このモデルを構想した際、わたしはGT3の体験を可能な限り生き生きとした、魅力的なものにしたいと考えていました」とプレウニンガー氏は語る。
画像 9000rpmのフラット6搭載! コンバーチブルがついに登場【新型ポルシェ911 GT3 S/Cを詳しく見る】 全33枚



































