なぜザガートのデザインに魅了されるのか 感銘を受けたダブルバブル・ルーフ コーチビルドの帝王【UK編集部コラム】
公開 : 2026.06.02 17:05
実に多様な作品群
また、創業107年の歴史を通じて、美しく尖った「Z」のエンブレムが実に多種多様なクルマに飾られてきたという点も気に入っている。ザガートはフェラーリやマセラティ、ジャガー、ブリストル、さらにはトヨタやルノーに至るまで、46ものブランドでデザインを手掛けてきた。控えめなヒルマン・インプでさえ、作品のベースとなったのだ。こうした多様性こそが、ザガートの卓越したデザイン力を、より一層印象的なものにしていると言えるだろう。
今日のザガートは、壮麗なアルファ・ロメオ・ジュリアSWBザガートや、新興ブランドのボーフェンジーペンの初モデルなど、実に幅広いラインナップの、誰もが憧れる製品をデザインし続けている。しかし、過去作品の多くと同様に、いずれもワンオフモデルか生産台数が極めて少ないモデルばかりであるため、おそらく実際に目にする機会はないだろう。

とはいえ、これがザガートに対して投げかけられるほぼ唯一の批判であるという事実こそ、同社の偉大さを物語っていると言えそうだ。










































