700psのV12ツインターボで351.45km/h達成 マイバッハ・エクセレロ(2) 近年稀な大盤振る舞いプロジェクト
公開 : 2026.06.20 17:50
兄弟モデルが誕生する可能性もあった
エクセレロ最大の功績といえるのは、マイバッハによるインディビジュアル・プログラムを先行したところ。費用の縛りなしなら、どんなモデルを提供できるのかを、顧客に提示することへ繋がった。また、6.0L V12エンジンの「57 S」にも派生したといえる。
ちなみに、エクセレロの兄弟も誕生する可能性はあった。製作を担当したカロッツエリア、ストーラ社は、2007年にマイバッハのロゴを省いた派生モデル、ストーラ・ファルコンを発表している。フロントグリルの形を変え、ルーフを全面ガラス張りにして。

25台の限定で販売すると、告知されてもいた。惜しくも、実現はしていないが。
近年では稀な大盤振る舞いプロジェクト
復活したブランドの、華々しいショーケースとして一時代を湧かせた、エクセレロ。キッカケは少々軽薄なものだったかもしれないが、コンセプトカーとして肩を並べる事例は殆どないだろう。ここまで大盤振る舞いな共同プロジェクトは、近年では稀でもある。
例えるなら、巨大で強力、壮大なモニュメント。富豪の自動車マニアがショーカーへ求める究極の姿、と表現しても良いかもしれない。単にイベント会場のステージへ飾られるのではなく、実際に350km/h以上の速度で走行できるのだから。

今では、行き過ぎたワンオフモデルに思えることは否めない。しかし、まだ潤沢だったマーケティング予算のおかげで、自動車史へ無二の物語が追加されたことは、喜ばしい事実だろう。
協力:ドイツ国立自動車博物館、ロー・コレクション






































































































