自動車史100年の最強インフルエンサー(4) ラリー界の勢力図を一変させたアウディに、ギネス記録のマクラーレンF1 トップに選ばれた3台は?
公開 : 2026.06.28 17:50
絶対的な軽さに、絶対的な品質
当時、動力性能の検証を許可された唯一のメディアがAUTOCAR。1994年5月のテストで、0-100km/h加速3.2秒、0-321km/h加速28.0秒という、驚異的な数字を残している。「偉大な出来事として自動車史の記録に刻まれる」というコメントとともに。
その後、F1のXP5プロトタイプはフォルクスワーゲンのエーラ・レッシエン・テストコースへ挑戦。386km/hを達成し、世界最速の市販車としてギネス記録に載った。今回のF1は、マレー本人が所有していた1台で、量産前の試作車、XP3となる。

今回の審査員、サイモン・キッドストン氏も過去にF1を所有していた1人。「価格、性能、乗りやすさで、これほどライバルを圧倒した例は過去にありません。完璧なパッケージングで、技術者によって最高のクルマが構想されています」と述べる。
スティーブ・クロプリーも、それにうなずく。「絶対的な軽さに、絶対的な品質。今日でも、F1より速いクルマといわれれば重要な意味を持ちますよね」
協力:キッドストンSA、ケーニッヒ・カーズ、アリスター・ケーニッヒ氏
安価なクルマに生活を変える力がある
年代毎に、歴代のインフルエンサーを振り返ってきた今回。ヴォグゾール30-98が、当時を代表する傑作スポーツカーだったことは、審査員の共通見解といえる。ポルシェ911は、高品質と季節不問の有能ぶりが、他メーカーへ影響を与えたことも明らかだ。
オースチン・セブンとフォルクスワーゲン・ビートル、ゴルフは、自動車の民主化へ貢献。アウディUrクワトロは洗練された四輪駆動技術とパッケージングで、ウイリス・ジープはオフローダーとしてのデザイン面で、大きな影響力を及ぼしてきた。

だが、最終的にトップ3に選ばれた1台は、BMCミニ。小柄なボディに広い車内空間を叶えた、ゲームチェンジャーだといっていい。またマクラーレンF1は、フェラーリF40やブガッティ・ヴェイロン、ポルシェ・カレラGTを凌駕する、無二の存在といえる。
それでも、フォード・モデルTの影響力は圧倒的なものだろう。審査員全員がトップ3に選んだ、唯一のクルマだった。「安価に買えるクルマに生活を変える力があると、人々へ気付かせたのです」。スティーブンスの発言は、実に的を得ている。





















































































































































































































































