鍵を握るのは柔軟性 ランボルギーニを変革したステファン・ヴィンケルマンCEO:イシゴニス賞(後編) #AUTOCARアワード2026

公開 : 2026.07.01 18:10

決定的な違いを生むもの

EVについては、ヴィンケルマン氏は技術開発を「継続している」と述べている。

「時が来た時に備えておくことが何よりも重要です。わたしが今感じているのは、パフォーマンスおいて加速、最高速度、ラップタイムといった数値で表現できる要素があるということです。しかし、そこには情感的な側面もあります。そして、その情感的な側面こそが、お客様にとっての決定的な違いを生み出しているのです。それは振動であり、コーナーへの進入や脱出の仕方、ペダルの操作、そしてサウンドです。これらを切り捨ててしまえば、大きなリスクを冒すことになります」

ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマンCEO
ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマンCEO    ランボルギーニ

「巨大なブランドであれば、もっと多くのことができるでしょう。しかし、ランボルギーニは、1ユーロ1ユーロを正しい方法で使わなければなりません」

ヴィンケルマン氏のリーダーシップの下、ランボルギーニが支出を最大限に活用してきたことは疑いようがない。彼は過去20年間で、困難で激動の時代を乗り切りつつ、会社を劇的に変革した。そして、これからも成長し続けるための基盤を築き上げたのだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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