マスタング用V8にミケロッティの優雅な美貌 メカニカ・マニエロ GT4700(1) 既存グランドツアラーへの反論
公開 : 2026.07.05 17:45
普段はクレーンを製造する職人が作ったシャシー
かくして、アンジェロが選んだのは、フォードのスモールブロック。マスタングやACコブラにも載る、289cu.in(4727cc)の8V-6001 CFユニットだった。最高出力は6000rpmで274ps、最大トルクは3400rpmで43.0kg-mがうたわれた。
普段はクレーンを製造する職人が作ることになる、シャシーの設計にはこだわられた。中央と外周にボックスセクションを備え、前後に別体のサブフレームを組む構造が、抜かりなく開発されたことは明らか。1165kgと軽い、車重にも貢献している。

サスペンションは、前がウィッシュボーンとラジアスロッド、後ろはロアアームとアッパーアームで構成。ブレーキは前後ともディスクで、リア側はバネ下重量を抑えるためインボード構造が取られている。ステアリングは、ラック&ピニオン式が採用された。
トランスミッションは、ボルグワーナー社製のフルシンクロ4速マニュアル。エグゾーストは、シャシーの内部を貫通し、フェリーへの乗船時に当たることはなかった。
ミケロッティへ伝えられた10項目の要望
スタイリングを担当したミケロッティには、10項目の要望が伝えられた。身長1.8mある大人が2名、快適に過ごせるキャビンであること、荷物を置くのに充分な荷室を備えることなどが提示されたという。
2400mmのホイールベースに合わせた小柄なサイズや、高性能なグランドツアラーへ期待される優雅な美しさも、それには含まれた。しかし、フェラーリのショーカーのために描かれたデザインが転用されるとは、予想していなかったはず。

この続きは、メカニカ・マニエロ GT4700(2)にて。



















































































































































