フェラーリ用アイデアを小さく展開 メカニカ・マニエロ GT4700(2) 拒絶された量産化 具現化された1人の強い想い
公開 : 2026.07.05 17:50
大人がゆったり過ごせる2シーターのキャビン
2シーターのキャビンは広く、身長170cmの筆者ならゆったり過ごせる。ダッシュボードには、フェラーリも採用していたメーターが並ぶ。スピードは320km/hまで刻まれ、タコは8000rpmまで。3スポークの、ウッドリム・ステアリングホイールが可憐だ。
トランスミッション・トンネルが広く、ペダルは若干オフセットしているが、運転姿勢は自然。4.7LのV8エンジンは、フロントアクスルの後方へ積まれている。

重いクラッチペダルを踏み、ソリッドな感触のシフトレバーを傾け1速を選ぶ。ギア比がロングで、変速なしに110km/hまで加速できるが、中間のギア比が巧妙にクロスし、すぐのシフトアップでも問題ない。
後方からデフの唸りが響くが、程なくしてV8エンジンらしいトドロキにかき消される。アンジェロは、もっと洗練された音響を期待していたかもしれない。強い違和感を生むほどでもないだろう。
悦に入った理想的なグランドツアラー
出品予定のオークションに向けて整備済みだというが、連続するカーブではフェラーリ330 GTの敏捷性へ及ばない。ステアリングは反応が正確ながら、アシストがなく重い。乗り心地は良いものの、ボディロールは大きい。
少し気張ると、ホイールアーチへタイヤが擦れる。60年近く前に、ミケロッティのチームが修正を施しているはずだが、完全には治っていないようだ。

とはいえ、アンジェロにとっては些細な問題だったはず。高速道路を快適にクルージングでき、通勤用のフェリーにもスムーズに乗船できる。長時間運転しても、背中が痛くなることはない。理想的なグランドツアラーだと、悦に入っていたはずだ。
協力:ポール・ガーリック氏、ブロード・アロー・オークションズ
メカニカ・マニエロ GT4700 (1967年/ワンオフモデル)
英国価格:−ポンド(新車時)/約40万ポンド(約8400万円/現在)
生産数:1台
全長:4200mm
全幅:1680mm
全高:1230mm
最高速度:257km/h
0-97km/h加速:6.5秒(予想)
燃費:−km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1165kg
パワートレイン:V型8気筒4727cc 自然吸気 OHV
使用燃料:ガソリン
最高出力:274ps/6000rpm
最大トルク:43.0kg-m/3400rpm
ギアボックス:4速マニュアル/後輪駆動



















































































































































