今年も乗れることが奇跡に思える マツダMX-5(ロードスター):ベスト・ポイント賞 #AUTOCARアワード2026

公開 : 2026.07.02 11:45

2026年に乗れることは奇跡にすら思える

それでいて、ワインディングやサーキットに向かえば、深く没入できる体験が待っている。ソフトな足回りで、荷重移動しやすく、挙動を把握しやすい。太すぎないタイヤで、不足ないグリップ力を発揮しつつ、滑り出しはマイルド。限界を楽しく探れる。

多くのスポーツカーは、スピードやグリップの高さを自慢とするかもしれない。一方で、運転の楽しさが蔑ろになっている場合も珍しくない。

マツダMX-5(ロードスター/英国仕様)
マツダMX-5(ロードスター/英国仕様)

ロードスターの最高出力は、1.5L版で131ps、2.0L版で183psでしかない。だが軽量・小柄なボディには充分。島国の道路環境にも、見事にハマっている。

1989年から提供されるロードスターは、今や当たり前の存在かもしれない。その反面、興奮を誘うエンジンやMT、軽量なシャシーなどは、極めて希少性の高いものになってしまった。ND型へ2026年にも乗れることは、筆者には奇跡にすら思える。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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