内燃機関は健在! 25社が同社エンジン採用を決定 ホース・パワートレイン:スターミー賞 #AUTOCARアワード2026

公開 : 2026.07.06 17:25

EVをハイブリッド化 小型軽量エンジン

ホースは創業当初から、ボルボ、ジーリー、ルノー由来のシステムを網羅したラインナップをすでに有しており、その後は独自の低燃費・コンパクト・低コスト志向のエンジンやハイブリッドシステムを次々と市場に投入してきた。

おそらく、これらの新製品の中で最も重要なのが『Xレンジ』シリーズだろう。同シリーズではさまざまなパワートレインを展開しているが、すべてにおいて共通の目標を掲げている。室内空間を圧迫することなく、フロアパンを拡張する必要もなく、重量の増加も最小限に抑えつつ、EVを比較的容易にハイブリッド車に変えることである。

ホースのレンジエクステンダー用ガソリンエンジン『C15』
ホースのレンジエクステンダー用ガソリンエンジン『C15』    ホース・パワートレイン

Xシリーズの1つであるガソリン式レンジエクステンダー『C15』は、その軽量かつコンパクトな設計から「ブリーフケース」とも称されている。ユニットのサイズは500mm x 550mm x 275mm(自然吸気版)となっており、それほど大きなバッテリー容量を必要としないレンジエクステンダーEVのフロアパネルにきれいに収まる。

これは、自動車業界におけるほぼすべての既成概念に挑むような、常識を覆すアプローチである。革新的技術であると同時に、商業的にもディスラプティブ(破壊的)だ。

内燃機関のピークはまだまだ先にある

しかし、疑問は残る。ホースは、あとどれくらいこの勢いを維持できるのだろうか? 最終的なタイムラインがどうであれ、いずれは誰もがEVを運転するようになるという計画は変わらない。そうなったとき、事業の中心に内燃機関技術を据えてきた同社には、一体何が待ち受けているのだろうか?

ジャンニーニ氏はにっこりと笑いながらこう語る。

ホースのレンジエクステンダー用ガソリンエンジン『C15』
ホースのレンジエクステンダー用ガソリンエンジン『C15』    ホース・パワートレイン

「その日が来るのは、まだ遥か先のことだと思います。だからこそ、その間に脱炭素化という課題を解決するという機会と義務が、当社のような企業に与えられたのです。この課題は、当社が現在の取り組みを継続する大きな原動力となっています」

世界初の内燃機関が音を立てて動き始めてから150年以上が経過したが、内燃機関のピークに達するまでにはまだ長い道のりがあるとジャンニーニ氏は示唆する。エンジンは常に、より高効率に、より静かに、よりコンパクトに、より軽量に、そしてより多様な種類の燃料で稼働できるようになる可能性があるからだ。

ジャンニーニ氏は、いつか終わりが来るという理由で業界がイノベーションを止めるべきではないと主張し、ホースはまさに本格的に回転し始めたばかりだと述べた。

「わたし達は止まりません。技術の限界を押し広げ、物事の新しいやり方を模索し続けます」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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