2026年版 ガソリンが世界一高い国 10選 たった1Lで600円超も? 環境政策とインフレで高騰

公開 : 2026.06.29 11:25

リヒテンシュタイン:2.335ドル(約377.9円)

スイスとオーストリアの間に位置するリヒテンシュタイン公国も、燃料代が高いことで知られている。国内に石油の埋蔵量がないため、すべて輸入に頼らなければならない。しかも陸路で運ばれてくるため、コストがかさむのも無理はないだろう。税金の高さも価格に影響を与えている。

リヒテンシュタイン:2.335ドル(約377.9円)
リヒテンシュタイン:2.335ドル(約377.9円)

ウルグアイ:2.339ドル(約378.6円)

南米ウルグアイで燃料価格が高いというのは、少し意外に思われるかもしれない。実際、2016年時点ではガソリン1Lあたり約42.5ウルグアイ・ペソ(約171.43円)と安価だった。それからゆるやかに上昇していたが、他国と同じように2022年に急騰。過去10年間で2倍以上となった。

ウルグアイは産油国だが、年間の石油生産量はわずかで、使用量のほとんどを輸入に頼っている。また、燃料価格は国営企業のANCAPが決定している。

ウルグアイ:2.339ドル(約378.6円)
ウルグアイ:2.339ドル(約378.6円)

シンガポール:2.349ドル(約379.5円)

シンガポールもまた、過去10年間で急激な高騰を経験している国だ。2022年に一度ピークを迎えた後、横ばいが続いていたが、今年に入って再び高騰。政府は省エネのためにエアコンの設定温度を上げるよう促している。

近年のシンガポールの経済成長には目覚ましいものがあるが、原油をはじめとする資源の多くを外部に依存している点は問題視されがちだ。

シンガポール:2.349ドル(約379.5円)
シンガポール:2.349ドル(約379.5円)

フィンランド:2.486ドル(約402.4円)

ここ数年のフィンランドのガソリン価格は落ち着きを見せていたが、例にもれず今年に入って高騰している。北欧諸国は従来からガソリンが比較的高い傾向にあるが、近隣のノルウェー(2.109ドル=約341.40円)やスウェーデン(1.768ドル=約286.20円)と比べても、フィンランドの価格は群を抜いている。

ガソリン代が高い理由の1つは税金だ。日本の財務省がまとめた「ガソリン1L当たりの価格と税の比較(2024年第3四半期)」によると、北欧諸国ではいずれもガソリン価格に占める税金の割合が50%以上と高く、中でもフィンランドは約57%に達している(日本は約40%)。

フィンランド:2.486ドル(約402.4円)
フィンランド:2.486ドル(約402.4円)

オランダ:2.545ドル(約411.9円)

前項で触れた「ガソリン1L当たりの価格と税の比較(2024年第3四半期)」を見ると、オランダではガソリン価格に占める税金の割合が58%を超えおり(欧州トップクラス)、それが価格の高さにつながっていることがわかる。

オランダ政府は中東情勢の変化に伴う燃料価格上昇への対応として、一部の自動車税の免税や減税、補助金などを導入しているが、今のところ燃料税の一律引き下げは見送っている。

オランダ:2.545ドル(約411.9円)
オランダ:2.545ドル(約411.9円)

記事に関わった人々

  • 執筆

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

2026年版 ガソリンが世界一高い国/安い国の前後関係

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