2026年版 ガソリンが世界一高い国 10選 たった1Lで600円超も? 環境政策とインフレで高騰

公開 : 2026.06.29 11:25

デンマーク:2.551ドル(約412.9円)

デンマークは現在、欧州で最もガソリン代が高い国となっている。環境政策のために高い燃料税を課し、車両からのCO2排出量削減を図っている。その成果は明確に表れており、新車販売におけるEVの割合は80%近い。

デンマーク:2.551ドル(約412.9円)
デンマーク:2.551ドル(約412.9円)

イスラエル:2.687ドル(約434.9円)

イスラエルにおけるガソリン代の大部分は、高額な税金によるものである。燃料税とは別に付加価値税が課され、さらに関税もかかる。前述の「ガソリン1L当たりの価格と税の比較(2024年第3四半期)」では、ガソリン価格に占める税金の割合が60%を超え、OECD加盟国で断トツだ。

イスラエルは中東にありながら、国内の石油埋蔵量はわずかであるため、燃料の大半を輸入に頼っている。つまり、原油価格変動の影響を受けやすい。石油はすべて海路で輸入するが、固定パイプラインよりも割高で、コスト上昇の一因となっている。

イスラエル:2.687ドル(約434.9円)
イスラエル:2.687ドル(約434.9円)

マラウイ:3.234ドル(約523.5円)

アフリカ南東部に位置するマラウイ共和国では、国民は非常に激しいインフレに苦しんでおり、ガソリン代もこの10年で約10倍に値上がりしている。2016年のガソリン1Lあたりの価格は690.5マラウイ・クワチャ(約64.42円)だったが、2026年には6672マラウイ・クワチャ(約622.45円)にまで上昇。本稿執筆時点では5619マラウイ・クワチャ(約524.21円)に下がったが、それでも驚くべき数字である。

このようなインフレの主な原因の1つは外貨不足にあると言われている。マラウイは産油国ではないため、燃料を輸入に頼らなければならず、それが価格高騰の一因と思われる。

マラウイ:3.234ドル(約523.5円)
マラウイ:3.234ドル(約523.5円)

香港:4.073ドル(約659.3円)

香港は土地が限られており、自動車所有率は先進国の他の地域よりもはるかに低い。自前の石油精製能力を有していないこともあって、ガソリン1L当たりの価格は世界で最も高くなっている。

燃料や自動車の購入には高い税金がかかるため、自家用車の所有意欲は抑制され、市民は一般的に公共交通機関を利用している。また、地価が非常に高く、ガソリンスタンドの運営コストもかさむ。香港で自動車に給油するというのは、もはや贅沢な行為だと言える。

香港:4.073ドル(約659.3円)
香港:4.073ドル(約659.3円)

さて、ここまではガソリン代が高い国・地域のトップ10を見てきた。記事の続編では、ガソリン代が安い国・地域のトップ10も紹介するので、そちらもお楽しみいただきたい。

画像ライセンス:
https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/
https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/

記事に関わった人々

  • 執筆

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

2026年版 ガソリンが世界一高い国/安い国の前後関係

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