「大排気量V8」が再注目 メルセデス・ベンツ、ロータス、ステランティスなど続々復活 要因はEV嫌いと米国規制緩和

公開 : 2026.07.01 07:25

中国メーカーも導入に意欲的

しかし、中国メーカーもV8エンジンに力を入れつつある。ジーリーだけでなく、長城汽車(GWM)も今年のテクノロジー見本市CESで4.0Lターボチャージャー付きV8エンジンを披露した。長城汽車のオフロードブランド『タンク』のハイエンドモデルや、今後発売予定のスポーツカーに搭載される可能性が高い。

調査会社オートフォーキャスト・ソリューションズのグローバル車両予測責任者であるサム・フィオラニ氏は、AUTOCARに対し、「V8エンジンを所有することは、依然としてステータスの象徴です」と語った。

長城汽車が開発中の新型スーパーカーの予告画像
長城汽車が開発中の新型スーパーカーの予告画像    長城汽車

「北米以外では、V8エンジンはプレステージモデルの登場を意味し、そのモデルやブランドがラグジュアリー市場やエキゾチックカー市場に参入するという意向を示しています」

そこには政治的な側面もある。

「中国のメーカーにとって、米国人の好みに合うモデルを開発することは、ディーラーや立法者に対し、そうしたモデルの米国市場での販売を認めるよう圧力をかけることにつながります。それだけでうまくいく可能性は低いものの、中国車への注目を集めるためのより大きな計画の一環です」とフィオラニ氏は述べた。

中国メーカーが関心を寄せるもう1つの理由は、サーキットにある。

中国の自動車業界に特化したコンサルティング会社シノ・オート・インサイツの創業者トゥ・レ氏は、AUTOCARに対し、「中国メーカーはレース界への参入を目指しています。それが、彼らが次に追い求めている評価なのです」と語った。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ニック・ギブス

    Nick Gibbs

    英国編集部ビジネス担当記者
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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