幻のTVR12気筒モデルに特注フェラーリも たった1台しか作られなかった奇抜なクルマ 33選(中編)
公開 : 2026.07.26 11:25
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI W12-650(2007年)
時折、フォルクスワーゲンはとんでもないことをやってのける。2007年のヴェルターゼー・フェスティバル(GTIミーティング)では、ゴルフに巨大なエンジンを搭載し、まったく正気の沙汰とは思えない1台を生み出した。ヴェルターゼーは、ゴルフGTIを称える世界最大のイベントである。したがって、フォルクスワーゲンが当時最新鋭のゴルフをベースにショーカーを作り、堅実な自動車メーカーというイメージを覆すには、まさにふさわしい場と言える。
ゴルフGTI W12-650の中央には、6.0L W12エンジンが搭載されており、2基のターボチャージャーを組み合わせることで、最高出力を650psまで引き上げた。この特注のパワートレインを収めるため、ゴルフの車幅を160mm拡大し、295サイズのタイヤを装着した19インチアルミホイールを採用した。このようなタイヤでも、パワーを路面に伝えるのに苦労したに違いない。最高速度325km/h、0-100km/h加速はわずか3.7秒とされた。

フェラーリSP1(2008年)
2008年、フェラーリはスペシャル・プロジェクト(SP)モデルとして初のワンオフ車を発表した。SP1(Special Project #1)と名付けられ、日本のコレクターである平松潤一郎氏のために製作されたこのモデルは、F430をベースとし、そのガラスハウスとピラーを引き継いでいるが、ボディパネルはすべてカーボンファイバー製の新規設計となっている。デザインは、レオナルド・フィオラヴァンティ氏が自ら1998年に手掛けたF100コンセプトカーを基に仕上げた。

フェラーリP540スーパーファスト・アペルタ(2009年)
SP1の発表からわずか1年後、フェラーリは次の特注モデルを公開した。今回は599 GTBをベースとし、米国人のエドワード・ウォルソン氏のために製作された。インスピレーションの源は、1968年の映画『世にも怪奇な物語(原題:Histoires Extraordinaires)』に登場したフェラーリベースの『ゴールデン・ロードスター』である。

フェラーリ・スーパーアメリカ45(2011年)
フェラーリのSPシリーズ第3弾となるスーパーアメリカ45は、599 GTBをベースに、フェラーリを多数所有するピーター・カリコウ氏の依頼により製作された。この車名は、カリコウ氏がフェラーリを所有するようになって45周年を記念して製作されたことに由来する。最も興味深い特徴は、リアウィンドウを一体化したカーボンファイバー製の回転式ハードトップだ。ボディは、カリコウ氏が所有する1961年式400スーパーアメリカに合わせて「ブルー・アンティール」というカラーで仕上げられている。デザインも同車から着想を得た。

































