現存コンクール・デレガンス最古の威厳 BMW 328がベスト・オブ・ショー コンコルソ・ヴィラ・デステ2026(1)

公開 : 2026.08.16 17:45

息子が手に入れたフォルクスワーゲンW12ナルド

2000年に作られたフォルクスワーゲンW12ナルドは、熟成されたスーパーカーへ贈られる、クラスH賞を獲得。フェルディナント・ピエヒ氏を父に持つグレゴール氏が現オーナーで、「自分はこのクルマとともに育ちました」と、過去を振り返る。

「1997年にデザインスケッチを目にして以来、憧れのヒーロー・モデルになってきました。最近までフォルクスワーゲン・グループが所有していたのですが、2025年11月に売却が決まり、今しかないと決断したんです」

フォルクスワーゲンW12ナルド(2000年)
フォルクスワーゲンW12ナルド(2000年)

「これは、(テストコースの)ナルドで世界記録を生み出すため製作されました。記録を残した2002年の挑戦に向けて用意された、予備のW12エンジンとトランスミッションが載っています。1台だけ試作された、唯一無二といえる量産前提のモデルなんです」

「イタルデザインが量産体制を整えた直後、計画は白紙になりました。公道走行できるように登録して、息子たちとドライブに出かけるつもりです。父への敬意を示すため、後世に残す必要もあると思っています」

一般公開のクラシック・イベントも同時開催

会場には多くの著名人が参集していたが、BMWグループのデザインを取り仕切るエイドリアン・ファン・ホーイドンク氏へお気に入りのクルマを伺うと、ランボルギーニカウンタック LP400を挙げた。「自分は1970年代のクルマが好きなんです」

「ブラウンのボディが、本当に素晴らしい。大胆なフォルムでありながら、そのカラーをまとう姿へ見惚れてしまいました。陽光で目にすると、一層特別に感じられますね」

ランボルギーニ・カウンタック LP400(1974年式)
ランボルギーニ・カウンタック LP400(1974年式)

イタリア北部、コモ湖を会場とする同コンクールだが、近隣のヴィラ・エルバでは一般公開のイベントも開かれた。前述の受賞車を含む、極めて貴重なクラシックカーによるパレードは、インスタ映え間違いなしの光景になった。

テーマ毎の車両展示も、見応え充分。イタリアの警察車両や、BMW M3誕生40周年を記念した車群、ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)のレーシングカー、各ブランドのオーナーズクラブなど、見飽きることのない内容だったことは、いうまでもない。

画像協力:BMW、フオーリ・コンコルソ

コンコルソ・ヴィラ・デステ2026(2)では、UK編集部の注目車両をご紹介したい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    アラステア・クレメンツ

    Alastair Clements

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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