フォード、2万8350ドルの低価格ピックアップトラック『ファゾム』来年発売へ トヨタRAV4より広い室内

公開 : 2026.08.11 07:25

モータースポーツでの知見がライバルに対する優位性に

その結果、ファゾムは現在米国で販売されているどのピックアップトラックよりも空力効率が15%優れているという。

ファーリー氏は、空力性能とパワートレインの効率性向上に注力することでより小型のバッテリーを使用できるようになり、結果的に重量と価格を抑え、パッケージングの選択肢を広げられると述べた。

フォードの「スカンクワークス」部門が開発したEVプラットフォーム
フォードの「スカンクワークス」部門が開発したEVプラットフォーム    フォード

実際、フォードはファゾムの室内空間がトヨタRAV4よりも広いと主張している。

ファーリー氏は、こうした点が中国のライバル企業を凌駕できる特に重要な部分であると強調し、一部のメーカーについて「本当に安価なバッテリーを使っていますが、それが彼らの問題です」と述べた。

「彼らのモーター、インバーター、トランスミッションの効率、そしてそれらをソフトウェアとどのように連携させるかといった制御システムは、あまり効率的ではないため、必要以上に大きなバッテリーを搭載しているのです」

「フォードは20~30%の効率向上を実現したが、そのためにはモータースポーツ部門から人材を招き入れる必要がありました」

ユニバーサルEVモデルでは、メガキャスティング技術も広く導入される。メガキャスティングは車体の一部を一体成型する生産技術であり、工程の簡素化とコスト削減を図るものだ。

このプラットフォームをベースとした最初の車両は、ケンタッキー州にある新工場で生産される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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