ロールス・ロイス・カリナン級のフラッグシップモデル ヒョンデ史上最もパワフルな高級EV『ジェネシスGV90』登場

公開 : 2026.08.25 07:25

リアドアは独立して開閉可能

長いホイールベース、キャビン全体にわたるフラット形状のフロア、そしてスリムで直立したコックピットが相まって、従来モデルとは一線を画すプライベートジェットのような広々とした室内空間を実現している。

標準は7人乗り仕様だが、最上位グレード『ネオルン』では4人乗り仕様(フロントシートは回転式)となっており、ピラーレスの観音開きドアも装備される。革新的なデュアルモーション・スライディングヒンジ機構により、マツダRX-8MX-30BMW i3などで見られるものとは異なり、リアドアはフロントドアとは独立して開閉可能であり、後部座席の乗員は容易に乗降できる。

ジェネシスGV90
ジェネシスGV90

Bピラーがないことに伴う強度不足をボディシェルへの補強により補っているが、イ・サンヨプ氏は、この特異な構造こそが量産化する上で最大の課題の1つだったと語った。

「このモデルは単なるデザインスタディではありません。当社のエンジニアリングチームや製造チーム、そしてサプライヤーにとって大きな挑戦でした。BMW i3のような小型車にBピラーレスとするのも困難ですが、不可能ではありません。しかし、このサイズと重量のモデルでそれを実現し、なおかつ衝突試験で5つ星の評価を獲得することは、ほぼ不可能なミッションでした」

23.6インチの大型タッチスクリーン搭載

25スピーカーのBang & Olufsen製サウンドシステムには、ボストン・シンフォニー・ホールやウェンブリー・スタジアムといった会場の「特徴的な音響」を再現できる「バーチャル・ベニュー」機能が備わっている。

GV90のインテリアには、天然石、木製フローリング、カシミヤウールなど、「フラッグシップにふさわしい細部へのこだわり」を実現するために厳選された素材が用いられている。

ジェネシスGV90
ジェネシスGV90

イ・サンヨプ氏によると、デザインにおいてはネオルン・コンセプトの特徴を可能な限り多く引き継ぐことを目指していたという。

「24インチのホイール、フルワイドのOLEDテールライト、床暖房付きのハードウッドフロア、そしてクリスタルジュエリーのような外観を持つ冷間射出成形のストリップヘッドランプなど、コンセプトカーのあらゆる要素を実現しようと努力しました。何ひとつ、見落としはありません」

コックピットの中核をなすのは、幅23.6インチという巨大なタッチスクリーンで、ヒョンデの新しいインフォテインメント・システム「Pleos」を搭載している。可動式で、駐車時には90mm持ち上げ、24.6インチのシネマスクリーンとして「多種多様な」マルチメディアコンテンツを再生できる。25インチのヘッドアップディスプレイも特徴で、ジェネシスによれば、ドライバーは道路から目を離すことなく、速度、カーナビのルート案内、ADASのアラートを確認できるという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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