スズキの新型モデル『eスカイ』今秋発売! 航続距離310kmのEVハイトワゴン誕生 重要視したのは「軽自動車であること」【画像200枚】

公開 : 2026.08.24 11:05

EVながらスズキの軽自動車らしい軽快感

メディアに向けた実車公開では、短時間だがクローズドコースで試乗することもできた。筆者が試乗したときは生憎の雨(しかもかなりのヘビーウエット)。まずはウエットなりの印象を簡単に報告しておこう。

走り出して感じるのは、EVとは思えないような軽さ。アクセルペダルの踏み加減に応じて軽く踏めばスッと発進し、強めに踏み込んでもショックは少なく十分以上に加速する。

走り出して感じるのは、EVとは思えないような軽さだった。
走り出して感じるのは、EVとは思えないような軽さだった。    スズキ

モーターの最高出力は軽自主規制値の64ps(47kW)らしいから、絶対的な速さは他の軽EVと大きくは変わらないが、スズキの軽自動車らしい軽快感がある。

それはハンドリングでも同様で、他のスズキ車と同様にロック to ロックは大きいが、テストコース上のスラロームは思った以上にスイスイとクリアしてくれる。また、風切り音やロードノイズといった『不快な音』は消しながら、エンジン車から乗り替えても違和感を持たないようモーターのサウンドなど『必要な音』は残したという。ウエット路面でもエンジン音のない静かさの中に、軽くモーター音が聞こえるのは悪くない。

ウエット路面でも安定性に不安はなく、意図的に試したABSは的確に作動した。アクセルペダルの操作のみで加減速を調整できる『イージードライブペダル』(いわゆるワンペダル)はウエットのテストコース走行では重宝するし、インターフェースはどれも視認性が良く、また、操作性は初めて乗っても違和感のない扱いやすいものだった。

コネクトナビやAC電源コンセント、ダイレクトヒートポンプ+空気加熱式電気ヒーターなど、EVならではの快適装備も充実。パフォーマンスや装備ではライバルに引けは取らない。となると、車両価格(および補助金)がキモとなるだろう。

もし軽乗用EVの購入を検討しているのならば、今年秋を予定するeスカイの正式発表まで待ったほうが良いかもしれない。

スズキeスカイのスペック(プロトタイプ参考値)

全長×全幅×全高:3395×1475×1625mm
ホイールベース:2460mm
トレッド(前/後):1285/1295mm
最低地上高:140mm
車両重量:1030kg
モーター:交流同期電動機
最高出力:未発表
最大トルク:未発表
バッテリー総電力量:26kWh
WLTCモード航続距離:310km
最小回転半径:4.4m
駆動方式:FWD
タイヤサイズ:165/65R14

スズキeスカイ(プロトタイプ)
スズキeスカイ(プロトタイプ)    平井大介

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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