フェラーリやランボルギーニに挑んだスーパーカーから、当時最も遅かった日産ミニバンまで 惜しくもヒットを逃したクルマ50選(後編)

公開 : 2026.11.03 11:45

ダッジ・キャリバー(2006年)

ダッジは欧州市場での再起を図り、コンパクトカーのキャリバーにその役割を担わせようと考えていた。しかし、製造品質や質感は走行性能と同様に粗悪だった。どうにも乗り心地が硬く、しかもカーブでは車体が大きく揺れるという、奇妙な仕上がりになっていたのだ。米国では「スポーティ」なSRT-4バージョンが発売されたが、欧州には導入されなかった。ダッジの欧州展開は2011年に幕を閉じた。

ダッジ・キャリバー(2006年)
ダッジ・キャリバー(2006年)

スバル・トライベッカ(2006年)

スバルは長年にわたり米国で成功を収めてきたが、トライベッカの例が示すように、常に順調だったわけではない。SUVなのかミニバンなのか定まらないこのクルマには、燃費の悪い3.0L水平対向6気筒エンジンが搭載されており、維持費を法外に高騰させてしまった。大幅改良を挟んで、2014年まで販売されていたが、消費者の多くは他社製品を選んだ。

スバル・トライベッカ(2006年)
スバル・トライベッカ(2006年)

アルファ・ロメオ4C(2013年)

4Cの基本スペックは、人々の胸を躍らせるには十分だった。カーボンファイバー製ボディに、高回転型エンジン、そして美しいスタイリングを備えたスポーツカーだ。

しかし、サスペンションのセッティングが最後まで適切にならず、ハンドリングは決して理想的とは言えなかった。また、デュアルクラッチ式オートマティック・トランスミッションしか設定されていなかったため、高額な価格設定にも応じる用意があった多くのエンスージアストたちを遠ざけてしまった。

アルファ・ロメオ4C(2013年)
アルファ・ロメオ4C(2013年)

フォード・エコスポーツ(2014年)

1993年のモンデオ登場以来、欧州フォードは傑作を次々と生み出してきた。しかし、インド製の初代エコスポーツは例外である。当時AUTOCARが試乗した際、次のように評価している。

「エコスポーツほどひどい新型フォードは、久しく見かけなかった。欧州生まれのクルマではないし、欠点を改善するための早期改良が行われるかもしれないが、顧客はそんなことは気にしないし、気にする必要もない。その品質は残念なもので、ディーゼルパワートレインは粗く非力で、シャシーも極めて初歩的な作りである。フォードが誇るダイナミックな走りの評判さえ傷つける恐れがある」

フォード・エコスポーツ(2014年)
フォード・エコスポーツ(2014年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の英国の自動車雑誌『AUTOCAR』(1895年創刊)。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

惜しくもヒットを逃したクルマ50選の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法

人気記事