ブガッティ・シロンができるまで 「アトリエ」での手作業 組み立てと試験を取材

公開 : 2018.06.03 19:10  更新 : 2018.06.03 21:12

ブガッティ・シロンの組み立ては、南仏のモルスハイムにある同社の「アトリエ」ですべてが手作業によって行われます。組み立て後にはダイナモや公道での走行試験の後、専門家による品質確認が行われて初めて完成車として顧客の元に納車されます。

もくじ

ブガッティの「アトリエ」
ダイナモでのテストも
公道試験と品質確認
メイドイン・モルスハイム:手作業での組み立て
組み立て後のテスト

ブガッティの「アトリエ」

この人たちが組み立てているのは普通のクルマとはわけが違う。250万ポンド(3億6600万円)で1500psのブガッティ・シロンである。フランスに飛んだロナン・グロンがその様子を視察した。

南フランスの小さなピッツェリアの壁には、高性能なイタリア車の写真がいろいろ貼ってあったものだ。腹ペコの旅行者は、ランボルギーニ・カウンタック、フェラーリF50 やブガッティ・ヴェイロンに目を奪われながらピザを食べた。もちろん、最後のクルマはイタリア車ではない。創立者のエットーレ・ブガッティはミラノ生まれだが、彼のデザインしたクルマはみな、アルザス地方のモルスハイムという町で生まれた。この伝統はブランドの遺産を受け継ぐ最新のフラッグシップ、シロンに至るまで連綿と続いている。

ブガッティはこのガラスの壁に囲まれた工場を「アトリエ」と呼ぶ。製造工程はもっぱら人の手が頼りだ。アルゴリズムやソフトウエアではない。工場内には1台のロボットもいない。この企業は部品を内製しないのだ。すべてを欧州のサプライヤーから仕入れている。

カーボンファイバー製のモノコックはダラーラ、ブレーキキャリパーはAPレーシング、シートはスパルコがそれぞれ製造している。クアッドターボの16気筒エンジンは、フォルクスワーゲン・グループの特別な工場で、高度な技能を持ったメカニックたちが約1週間かけて組み上げる。ブガッティはシロンの製造に必要な部品を製造の始まるおよそ3カ月前に発注する。

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