イタルデザインの傑作デザイン 50選(後編) 衝撃と感動を誘う「挑戦」の数々
公開 : 2025.09.23 11:45
伝説的デザイナーのジョルジェット・ジウジアーロ率いるイタルデザインは、これまで数多くの名車とコンセプトカーを世に送り出してきました。今回は、その中でも特に画期的な作品を50台ピックアップして紹介します。
もくじ
ースバルSVX(1991年)
ーブガッティEB112(1993年)
ーランドー(1994年)
ーフォーミュラ4(1996年)
ーシゲーラ(1997年)
ーストラクチュラ(1998年)
ー18/3シロン(1999年)
ーブラン(2000年)
ーアストン マーティン20/20(2001年)
ーモレイ(2003年)
ークーバン(2003年)
ーGG50(2005年)
ークアランタ(2008年)
ーブリヴィド(2012年)
ーパルクール(2013年)
ーGEA(2015年)
ーゼロウーノ(2017年)
スバルSVX(1991年)
スバルは独自の道を歩むことを決して恐れない。他社がSVX(日本名:アルシオーネSVX)の量産に踏み切るところなど想像できるだろうか? ショールームに並ぶ姿さえコンセプトカーのように見え、1991年から1996年にかけてわずか2万4379台が生産された。3319ccの水平対向6気筒エンジンが搭載されていた。

ブガッティEB112(1993年)
アトランティックをはじめとする戦前のブガッティモデルに着想を得たEB112は、同社初の4ドア・セダンとなるはずだった。6.0L V12エンジンと四輪駆動システムを備え、当時の最速ラグジュアリーセダンとなる可能性を秘めていたが、残念ながら実現はしなかった。それから5年後、巨大な2ドア・クーペ(18気筒のEB118)が発表され、1999年にはその4ドア版(EB218)が登場した。

ランドー(1994年)
レクサスGS300をベースにしたランドーには、LS400から移植された4.0L V8エンジンと四輪駆動システムを搭載。今見ると、やや不格好な印象を受ける。高く上がったルーフラインとずんぐりしたプロポーションが特徴で、全高はGS300より5cm高く、全長は60cm短い。

フォーミュラ4(1996年)
イタルデザインでさえも時としては失敗するということを示す例として、フォーミュラ4を紹介する。どの方向から見ても魅力的ではなく、ずんぐりした外観、安っぽいワイヤースポークホイール、奇妙な4人乗りバルケッタという構造がそれを物語っている。乗員それぞれに独立したコックピットとロールバーが備わり、フィアット・ブラボーHGT由来の2.0L直列5気筒エンジン(150ps)が搭載された。ボディを交換するだけでピックアップトラック、バン、ロードスター、RVへ容易に改造できるというコンセプトだった。

シゲーラ(1997年)
1997年のトリノ・モーターショーで初公開されたイタルデザインのシゲーラは、少量生産が検討されたものの、残念ながら実現には至らなかった。アルミとカーボンファイバーを多用するスーパーカーで、アルファ・ロメオ155 Q4由来のトランスミッションを介して四輪を駆動するツインターボ3.0L V6エンジンが搭載されていた。

ストラクチュラ(1998年)
1998年、イタルデザインは創立30周年を迎え、その記念としてストラクチュラを発表した。公式プレスリリースでは「ストラクチュラはデザインを超越し、建築的形態を強調する」とされたが、これは明らかにマーケティング上の誇張表現に過ぎない。逆開きのリアドアはフロントドアが開いて初めて開閉可能で、窓は固定式だった。パワーユニットは最高出力420psの5.6L W12エンジンを搭載した。















































