回顧録 1000万円で手に入る高性能車対決 GT-R vs ガヤルド

公開 : 2019.01.24 10:50  更新 : 2019.01.24 11:36

出力向上を果たした2011年モデルGT-Rの0-100km/h加速はスーパーカー顔負けの3.0秒フラットです。当時その性能と価格から対抗馬として現実味を帯びてくるのが5年落ち程度のガヤルドでした。およそ1000万円をつぎ込むならどちらにすべきか比較試乗しました。

もくじ

対照的なルックスの2台
走りに焦点を当てて比較
時を経ても衰えない鮮烈さ
落ち着きのないシャシー
乗りやすいGT-R
全く異なる性格

対照的なルックスの2台

(AUTOCAR JAPAN誌97号の再録)

世の中には、万人を納得させうる答えを導き出せない二者択一というものが確かに存在する。夏場のバケーションをモルディブで過ごすか、はたまたセント・トロペで過ごすのか。

虎の子を投資するならボルドーのワイナリーにすべきか、もしくはアジアの新興建設会社にすべきなのか。1000万円の予算があるなら、狙うべきは5年落ちのランボルギーニ・ガヤルドなのか、それとも2011年モデルの日産GT-Rなのか。いずれの二択にも選ぶべき正解は用意されていない。

現実には、本当に1000万円を持っていたとしても、この二台を比較して悩むひとは少ないかもしれない。一見したところこれ以上はないほど、かけ離れた素性のスポーツカー同士だからだ。けれどその実、両者のパフォーマンスは――出力と挙動という意味において――非常に似通っており、お互い格好の比較対象なのである。

外見上、筋肉質で厳ついスタイリングのGT-Rと、シャープでドラマティックなルックスのガヤルドは好対照であるが、出力に関してはGT-Rが530psでガヤルドが520ps、駆動方式は両者とも4WD、最高速度は等しく315km/hとスペック面では共通項が多いのである。

価格設定もGT-Rの新車(プレミアムエディションでは945.0万円)とガヤルドの中古車では、それぞれおよそ1000万円。真っ向からぶつかり合うかたちとなる。

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