ロードテスト ランボルギーニ・ウルス ★★★★★★★★☆☆

2019.07.14

内装 ★★★★★★★★☆☆

ウルスのインテリアは快適で、くつろげて、ハイテクで、さらにバーサタイル。視認性はグレートで、5人の大人が無理なく乗れて、しかも荷室は600ℓを超える大容量を誇る。大型SUVに期待する実用性や便利さを備えているのは事実だ。また、これまでのランボルギーニにそれを望むのは、飛行機の操縦桿やゴムのペダルをそのコクピットに探すのと同じくらい無理な話だった。

このキャビンに欠けているものを挙げるとすれば、細部のマテリアルの高級感だろう。サンタアガタはそれが、2500万円級の高級車がライバルからユーザーの興味を奪い、デポジットを払わせる上でどれだけ重要かを軽視している。もしくは、ウルスをエキサイティングなホンモノのランボルギーニらしく仕上げようとする上で、他の要素にかけるコストへ重きを置きすぎたのかもしれない。

フロントシートは、メモリー機能付き12ウェイ電動調整式スポーツチェアが標準装備で、オプションはよりラグジュアリーな18ウェイが用意される。テスト車に装着されていたのは標準シートで、これでもサポート性と快適性のバランスは良好だが、あるテスターはランバーサポートがもう少し効いていればよかったとの感想を述べている。

薄いスポークでフラットボトム形状のステアリングホイールは、ランボルギーニとしては位置が高めで立ち気味だが、それでも思うより傾斜がついていてスポーティ。比較的上下方向が狭いガラスハウスや低いルーフライン、寝かせたAピラーは、これがただの実用SUVではないことを物語る。けれども、それらを別にしても、ダッシュボードにはランボルギーニのトレードマークとなっている六角形のモチーフが、エアベントやカップホルダー、果てはメーターパネルまで、随所に用いられ、スーパーカー的なテイストを生み出している。

各部コンソールに見られるマテリアルのバラエティと魅力的な質感は、もう少し改善の余地がある。テスト車の黒いレザーとピアノブラック、ブラシ仕上げのアルミを組み合わせたトリムはなかなかのものだが、半額で買えるアウディとはちょっと違うものだ。そのほかのマテリアルも用意されるが、ランボルギーニには姉妹ブランドであるベントレーほどカラーやトリムに関するノウハウがない。少なくとも、この手のクルマでは明らかにそうだ。

 
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