【英国御用達のSUVを安価に】2代目レンジローバー P38型 英国版中古車ガイド

公開 : 2020.05.13 10:20  更新 : 2020.12.08 11:04

P38シリーズとも呼ばれる、2代目レンジローバー。英国では1500ポンド(20万円)程度で流通しており、ある程度のリスク覚悟で、高級感溢れるレンジを楽しむ選択もアリのようです。注意点を、英国編集部が解説します。

もくじ

レンジローバーでも特に安価な2代目
エンジン内の腐食やエアサスには特に注意
不具合を起こしやすいポイント
専門家の意見を聞いてみる
いくら払うべき?
英国で掘り出し物を発見

レンジローバーでも特に安価な2代目

text:John Evans(ジョン・エバンス)
translation:KENJI Nakajima(中嶋健治)

 
ランドローバー・レンジローバーを新車で買うなら、8万4000ポンド(1134万円)くらいはする。だが、英国王室も御用達の高級モデルに並ぶクルマを、わずかな価格で手にすることも今なら不可能ではない。

それが1994年から2002年にかけて製造された、P38型と呼ばれるレンジローバー。初代レンジローバーの中古車価格は上昇してしまったが、2代目ならそんなことはない。

ランドローバー・レンジローバー(P38型・英国仕様)
ランドローバー・レンジローバー(P38型・英国仕様)

英国では1400ポンド(19万円)程度から売られている。記事後半でもご紹介するが、中古車販売店が1997年式の4.6HSEへ実際に付けていた値段だ。整備記録もしっかり残っている。

2代目のボディデザインは、初代とは大きく異なるが、3代目以降に続くデザインを匂わせる雰囲気がある。現行モデルの4代目へも、そのスタイルの流れは受け継がれている。

エアサスペンションやエンジンなど、メカニズムを良好に保つうえで、定期的なメンテナンスは不可欠。それだけで、リスクを完全に防げるわけではないけれど。

専門家の意見を聞くほど、気軽に手を出すべきクルマではないように思えてくる。しかし、かといって諦めるのも惜しい。P38シリーズのレンジローバーは、その金額では通常手に入らない内容を備えているのだから。

中古のフォード・フィエスタ程度の価格で手に入る、P38シリーズの特徴は沢山ある。リムジンのような内装に、たくましく走るパワートレイン。優れた悪路性能。中型のステーションワゴン並みの荷室に、高めのドライビングポジションと優れた視界。

人と荷物を満載の状態でも、エアサスペンションは素晴らしい乗り心地を保ってくれる。仮に状態が良ければ。

エンジン内の腐食やエアサスには特に注意

ガソリンエンジンでは、シリンダーライナーの信頼性が怪しい。ラジエタークーラントがエンジン内部で漏れる症例が珍しくはない。だが、P38シリーズのメカニズム自体は、概ねタフと呼べるものだ。

もし不具合が起きたのなら、経験豊富なメカニックへ修理を依頼した方が良いだろう。何より、状態の優れたクルマを選ぶということにはコダワリたい。

ランドローバー・レンジローバー(P38型・英国仕様)
ランドローバー・レンジローバー(P38型・英国仕様)

エンジンは、V8ガソリンが2種類あった。排気量4.6Lと4.0Lで、4.0Lの方が不具合は起こしにくい。欧州ではディーゼルエンジンとして、BMW製の2.5Lターボが選べた。少々洗練性には欠く。

4.0Lのガソリンと2.5Lのディーゼルでは、MTとATの選択が可能だったが、どちらも信頼性は高い。4.6LのガソリンはATのみの設定となる。現在、英国で流通しているP38の場合、ほとんどがAT車となる。

トリムグレードはHSEが主流。レザー内装と電動サンルーフが付いている。ナビを搭載したクルマもあったが、データは古いままだろう。

ヴォーグ50など、特別仕様車も中には含まれる。英国で最も高かったP38シリーズは、1998年式で7万1000ポンド(958万円)だった。

エンジンやトリムグレードの違いはあっても、優先すべきはコンディション。1500ポンド(20万円)から4500ポンド(60万円)の間で、整備記録の残った最も状態の良いクルマを選ぶことをオススメする。

車両代だけでなく、メンテナンスに投じる費用も予め見ておきたいところ。そうすれは不安も少なく済むはずだ。

関連テーマ

人気テーマ

おすすめ記事

 

人気記事