【この夏売れたのは?】輸入車の新車 五輪/コロナ猛威の7~9月、選ばれたモデルは?

公開 : 2021.10.11 19:25

輸入車の販売台数レポート、第3四半期(7~9月)分です。新型コロナウイルスの感染拡大、東京オリパラに揺れたこの夏。売れたモデルのトップ20を分析します。

日本各地で、4度目の緊急事態宣言

執筆:Kazuhide Ueno(上野和秀)

今年の7月から9月までの第3四半期について、輸入車のモデル別登録台数ランキングが発表された。

トップは例によって全バリエーションが1つにカウントされてしまうBMWミニで、2015年度下半期から12期連続で首位をキープしている。

東京では7月12日から、首都圏/都市部を中心に多くの地域で8月以降9月末まで4度目の緊急事態宣言が発令されたこの夏。インポートカーの新車登録の上位に入ったモデルを見ていこう。
東京では7月12日から、首都圏/都市部を中心に多くの地域で8月以降9月末まで4度目の緊急事態宣言が発令されたこの夏。インポートカーの新車登録の上位に入ったモデルを見ていこう。

厳密に四半期ごとに見ると2018年第1四半期にゴルフに逆転されているが、半期で見るとミニの圧勝となる。

ランキングを見ると上位3モデルに変動はないが、フォルクスワーゲンの動きが目立つ。新型の投入で第2四半期から2位に復帰したゴルフを筆頭に、TクロスTロック、ポロが4、6、7位を獲得し、手堅く販売台数を伸ばしている。

メルセデス・ベンツは上位が定位置だったAクラスが17位に後退し、代わってSUVモデルのGLBが8位に浮上。高価格帯モデルのGクラスが14位、GLEが15位、Sクラスが19位に入るのはさすがだ。

好調なセールスを続けるジープラングラーはポジションを3つ上げて5位に浮上し、レネゲードは20位を堅持。

同じステランティス・グループではフィアット500が16位で頑張っている。

BMWは3シリーズが指定席となった感のある3位をキープし、1シリーズが6つポジションを上げた12位、2シリーズはトップ20外からジャンプアップして18位と、堅実にセールスを伸ばした。

外国メーカー車モデル別新車登録台数 トップ20(2021年7~9月)

2021年第3四半期のモデル別登録台数について、トップ20を順位表でもご覧いただこう。

カッコ内が登録台数、その横にポジションの変動幅を付記した。無印はトップ20圏外からランクアップしたものだ。

1位 BMWミニ(4562台)±0
2位 フォルクスワーゲン・ゴルフ(3081台)±0
3位 BMW 3シリーズ(2488台)±0
4位 フォルクスワーゲンTクロス(2103台)+2
5位 ジープ・ラングラー(2036台)+3
6位 フォルクスワーゲンTロック(1972台)-2
7位 フォルクスワーゲン・ポロ(1914台)+3
8位 メルセデス・ベンツGLB(1622台)+3
9位 ボルボ40シリーズ(1617台)±0
10位 ボルボ60シリーズ(1591台)-3

11位 アウディA3シリーズ(1582台)+2
12位 BMW 1シリーズ(1495台)+6
13位 メルセデス・ベンツCLA(1452台)-1
14位 メルセデス・ベンツGクラス(1359台)+2
15位 メルセデス・ベンツGLE(1339台)
16位 フィアット500(1317台)-1
17位 メルセデス・ベンツAクラス(1313台)-12
18位 BMW 2シリーズ(1150台)
19位 メルセデス・ベンツSクラス(1101台)-5
20位 ジープ・レネゲード(1054台)±0

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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