ホンダHR−V 詳細データテスト 質感や経済性は良好 シャシーは優秀 パワートレインは力不足

公開 : 2021.12.04 20:25

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

価格設定が高いと思えるHR−Vだが、標準装備の内容を考えると、キャシュカイなど同クラスのライバルと肩を並べるレベルだ。エントリーグレードのエレガンスでも前席シートヒーターやアダプティブクルーズコントロール、リアカメラとパーキングセンサー、それにスマートフォンのミラーリング機能を備えている。

それでも、われわれが選びたいのは中間グレードのアドバンスだ。ヒーター付きの革巻ステアリングホイールやパワーテールゲートなど、便利なアイテムが加わる。

このホンダ車の残価率は、非プレミアムブランドのライバルたちを上回る。ただし、下位グレードはそれほどよくない。
このホンダ車の残価率は、非プレミアムブランドのライバルたちを上回る。ただし、下位グレードはそれほどよくない。

さらに2500ポンド(約35万円)追加すると最上位グレードのアドバンス・スタイルも手に入るが、そこまでの価値はない。アップグレード版のスピーカーシステムは、音質がきわめめて平凡だし、追加されるアイテムのほとんどがコスメ関係だからだ。

とはいえ、ワイヤレス充電器はほかのグレードには装備されていない。対応するモバイル機器を使っているならば、そこは考えどころだ。

経済性に関していえば、新たなパワートレインに見合ったものだが、ライバルを圧倒するほどではない。高速道路でのツーリングを想定したケースでは17.0km/Lだったが、低速を電力で、高速をエンジンでまかなう設定となっている以上はこんなものだろう。総平均は15.8km/Lで、40L満タンでの航続距離は630kmほどになる計算だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事